第101話差し替え 過剰の代償

 夕食そのものは唯一のオチが入った以外は美味しかった。

 そして俺としては久しぶりに食べ過ぎた。

 俺の胃袋的にはあのメニュー、1個で充分だった。

 それを3個食べたのだから当然動けなくなる。

 そんな訳で皆さんが風呂へ入る中、俺はさっさと寝ることにした。

 まあ一緒にはいると雑念が色々入るというのもあるけれど。


 翌朝、まだ暗い内に目が覚めた。

 腹痛だ。

 何か下腹とその更に下が燃えるように熱い。

 急いでトイレに駆け込む。

 なおこの世界のトイレは洋式と同じ腰掛けタイプ。

 便器に腰掛けてやっと一安心と思いきや……

 うっ、お尻の微妙な部分が痛い。

 ひりひりと燃えるように熱くて痛くてしみる。


 何だこれは、そう思って俺は気がついた。

 そうだ、昨日のピザ風お焼き、アレが原因だ!

 かなり過剰に入ったカプサイシンが腹の中を通ってシモを刺激しているのだ。


 原因がわかってもどうしようもない。

 俺はかなり長い間、ずっとずっとトイレで苦しみ続けたのであった。

 

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