　実験用の改造魔法アンテナを昨日魔獣討伐をした場所に設置した。

　勿論念の為、他の魔法アンテナや武器類も同様に設置してある。

　魔石を設置した改造魔法アンテナにセットし、俺はアンテナを構えスイッチに手を添える。

「それでは実施します。５、４、３、２、１、発射」

　ドン！　

　衝撃波のような音ともに強い衝撃を感じた。

　視界が急変し、そして赤く染まる。

　何だ、何が起きたんだ！

　そう思いつつ俺は鑑定魔法を使って事態を把握する。

　なるほど、実験そのものは成功したようだ。

　ただ魔石から出た風魔法の威力が強すぎた。

　結果俺は反動でアンテナごと飛ばされ堰堤に叩きつけられた訳だ。

　赤い視界は多分血の色。

　手足の感覚が無いのは気のせいだろうか。

　そして意識もだんだん薄れていく。

「ミタキー！」

　俺が人生最後に聞いたのはミド・リーの悲鳴だった……

～DEAD END～

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい