第10話終わり 女性陣の欲が強すぎた場合

 ……

「あのセットを作っているのは2人で、他に関係者はいないんだな」

「その通りよ」


 ああ、ミド・リーのおかげでほぼ全部ばらされてしまった。

 もう2人だけで大儲け計画は破綻だろう。

 最悪の場合俺とシンハ君はここの6人の為に製造にこき使われるんだ。

 まあミド・リーがいるしヨーコ先輩もアキナ先輩も人格的に悪いという噂は無い。

 だからそこまで酷い事にはならない筈……きっと、おそらく、多分、お願い。

 もう悪い予感しかしない。


「それでは製造現場に案内していただきましょうか」

「そうだな。まだ試供品が残っているかもしれない」

「残っているようよ。まだまだ」

「それは是非確保せねば」


 そして女性陣全員が俺達2人をじろっと睨み、猛獣のような笑みを浮かべる。

 何だそれは、怖いぞ。

「あとはミタキとシンハを働かせるだけね」

 何だと!

「そうですわね。何なら私の方で見張りをつけましょうかしら。逃げたり他にばらしたりしないように」

「そうだな。私の家の方からも見張りを出させて貰おう」

 先輩方なんという事を!


「クラスが同じだから授業中は私が見張ってもいいわよ。逃げようとしたら生物系魔法で一発やればいいしね」

 おい待てミド・リー、それは無いだろう!


 皆正気になってくれ!

 一体何でこうなったのだ。

 何処か俺達は間違ったのだろうか。


 そして、その後。

 俺とシンハ君はひたすら働かされ、搾取されまくったのだった。


 ~BAD END~

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