ミク大好きだぁ〜❤
プロポーズし続けて一週間、会社のWCの鏡を凝視する。
右見て左見て正面‼
「フ〜ム‼」
「フフッ、何してんだよ‼」
勝成がニヤニヤして冷やかして来る。
「ミクの奴‼なかなかいい返事
しないんだよ。
歳下なんて気にするか?
てか、俺不細工か?」
「何言ってんだ、
社の子達、お前にメロメロな子
何人いると思ってんだ。
まぁ‼半分は俺にメロメロだけどな‼
同じ会社の子には手を出さないけど
コレ、鉄則なっ‼ ニヤリ
自信もて、お前はいい男だ‼ょ」
「そうかなぁ〜」
拓哉は前髪を摘み鏡と睨めっこ
敦と唯人、敦も呆れ顔で
「はぁ〜JKかよ‼」
俺達五人が社内を歩くとキャー
キャー、黄色い声がする。
「何も苦労する事無いじゃん!
綺麗な子いっぱいいるし・・・」
唯人が、呆れながらキレイな子を
指さす。
指さされた女性はキヤー❤
「ホレホレホレアッチもコッチも」
☛☝ ☞ ☜ ☛
キヤー❤キヤー❤
「やめれ‼ 勘違いされたら
どうするー💦」
唯人の手を “バシッ“と叩く
イテイテッ
唯人は右手をぷりぷり振った。
仕事が終わると、拓哉は又ミクの
職場へと向かう。
「キタキタキタキタ、あの人?」
夜八時中々諦めない根性もんの
拓哉を諦めさせるべく性格のキツい
成美を雇った。
報酬は、卵プリン
ミクの親友、成美が一緒に待ち構え
ていた。
成美は肩までのミディアムな髪
顔はシュッとした、卵型の美人だが、口が思った事を
ズバッ!ズバッと言う癖があり
男友達は多数、しかし彼氏は中々
・・・残念な事に出来ない。
「ふ〜ん、イケメンだね。
何が不満?優しそうじゃん。」
成美は拓哉を見て呟いた。
ミクは直ぐ反論する。
«歳下‼スッゲー下なの‼»
“幾つ下と思う?四個よ、四個下‼
諦めてくれないのよ﹏ “
ミクは声を小さくして囁く様に
成美に話た。
「ふ〜ん、勿体なくね‼
歳なんてたいした
障害じゃーなく ね‼」
「“いいの‼ いいの‼ 絶対浮気する
パターンだってば‼
成美も知ってるでしょっ‼
私が本気で好きになったら
束縛したくなるの・・・ね。
お願い成美彼を、諦めさせて・・・
ね‼。 ね‼」
見た目背が高くイケメンな彼が
成美の近く迄歩いて来た。
堂々とした立姿は、成程
放って置いたら女の子が集って
来そうな、か.ん.じ.
「ミクゥー良いのかい?」
成美は再度確認、
「うん。大丈夫 成美、ヤレッ‼」
成美の背後に隠れて拓哉を待っ‼
「おい、ミクさん?‼ なんで
隠れてんの‼」
デーンと構えた成美の後ろの
膨らみを不審に思った拓哉は
直ぐミクを見っけた。
パッ、パッ、パッ
成美の横を拓哉の顔がパッパッ
ミクも反対側にパッパッパッ
パパパ パパパ パッパツ
━━━━━バチッ━━━━
ミクと拓哉の目が合った。
そんな様子を何故か成美は冷めた
目でみていた。
ケツ バッカバカシー( ꒪⌓꒪Ⅲ)
「あんたらなに?💢
イチャイチャしやがって‼」
「エッ・・・成美?、イチャイチャ?」
「ミク、=3
もう答え出てるんじゃない!
ハイハイ拓哉さんミクを宜しく
あ‼この子束縛激しいからね
それで良かったら頑張って‼」
「じゃーね〜」
成美は「チョ、チョ、成美﹏ 」
と心ぼそそうなミクを振り切り
「勝手にヤレッ‼」
と、捨て台詞を残しドスドスドスと
帰って行った。
拓哉は・・・
「な、なん?あの人 誰?」
拓哉が成美の後ろ姿を見送り
ながら呟いた。
「エッ・・・ト。
親友なんだけど・・・。」
ドギマギしながらミクは囁くような
小さい声で呟いた。
シーン
車の行き交う音が響いた。
2人は向き合ったまま動かない。
「ああっそ、そうか・・・
あの人束縛とか言ってたよね。
ミクの事?」
ミクは諦めたように、うん と頷いた。
少し俯き加減のミクを拓哉が、ギュッ
「///>_<///か・・・か、亀嶋さん?」
突然の拓哉の思い切った行動に
ビックリしたミクに想いの丈をぶちまける。
「束縛とか、嬉しすぎる﹏ 。」
拓哉はさらにギュッ‼」
♡♡
「もう、俺のしっこさに諦めて‼
俺と付き合って、結婚前提に‼」
\\\\オオーツ////
カフェの窓から歓声が上がる。
ミクはクスッと笑い観念したように
「はい。宜しくお願いします。」
\\\\オーオー////
と答えた。
カフェの窓からの歓声なんて
2人は気にしなかったってか、2人の世界に入って聞こえ無かったんだろう。
ミクの初カレは高校1年生
彼はそれなりのイケメンだった。
「はい。お弁当❤」
一緒に食べる弁当はミクの楽しみでもあった。
彼の部活の帰りを待ちながら
いつも一緒にいた。
しかし放課後、サッカーの部室の
前を通った時
「おい、マネージャー募集
したいんだけど、お前の彼女に
頼めないか?気が利くし、可愛いし、試合の日の弁当なんか
すげー美味そうだし、どうかな?」
すると彼は思わぬ事を言ってのけた。
「先輩?一日中一緒なんですよ。
確かに可愛いし、弁当も最高なん
ですけど、ヤキモチ妬くし
束縛して来るし、他の子とも遊び
たいのに、遊べないし
別れたいんですよ。」
ガ━l||lฅ=͟͟͞͞((꒪∆꒪;)ฅl||l━ン🍃
暫し呆然
彼はカッコイイし優しかったし、
ミクの弁当を褒めてくれて益々
ミクは料理の腕をあげた。
彼を喜ばす為に必死‼
それが・・・迷惑行為だったとは・・・
それから弁当も作らず、
部活の帰りを待たず、
彼を自由にしてあげた。
すると又モテだしたミクに復縁を
迫り彼の方がストーカーして来た。
ミクは自分もこんな事をしていたのかと相手に気の毒になり ストーカーさせていた。気の済む迄、
成美は笑いながらバカにしながら
一緒にいてくれていた。
それから彼氏は居ない‼
モテながらも常に成美と一緒
成美はあんな辛口だからミクに寄る
男は木っ端微塵
「で‼ あれからどうした?
まあ、イケメンじゃあるし
優しそうだし、何よりミクに
惚れてそうだし、いいん
じゃない?」
「う・・・ん。
一応付き合って見る事に
なった・・・んだけど・・」
「やっぱりーぃ、アンタら
なんかお似合いだったし、
彼、友達多そうだし、
良いんじゃない‼
もし失敗しても勉強勉強‼」
「うん・・・でも結婚したいし
早く親を安心させたいのよ。」
「ほらほらー
じゃ、ミク、ストーカーっぽく
色々やってみたら・・・
どうせそうなるんだし‼」
「え‼ やだ高校とは違うし、
もう30越えなんだし〰️
そんな事は出来ねー」
しかしピコーン💡
「そっか、その手があったー
成美ありがとう‼」
「ハイハイ、通報されるまで
やるんじゃないよー
もうミクってば、好きにしろ‼」
その次の日、ミクの作戦を決行
一週間、拓哉を見張る題して
“ストーカーで諦めさせる作戦“
「エッと・・・
大経東コンツェルン・・・大手‼」おあ
ウワッ
凛々しい背広姿の社員
ピシッとスーツ姿の女子社員
キレイな人ばかり、オドオドしながら案内の方へと歩く
2人の案内係の綺麗な女性が立ちあが
り頭を下げて来た。
「あの・・・こ、こんにちは、」
案内係の女性は
「いらっしゃいませ。
本日はどのようなご要件
でしょうか?」
「あの・・・
あの・・・亀嶋拓哉さんに
用があるんですが・・・」
受け付けの女性は不審な顔をして、
「エッ‼あ 、は?、
えっとどのようなお約束
でしょうか?」
と聞いてきた。
「いえ‼ 約束はしてません。
お昼休みかな?と思ったので・・・」
それを聞いた受け付け嬢は、少し
ムッとした顔をみせて、
「亀嶋は、お昼からの会議の準備
で忙しくしております。
御用がなければお引き取り
下さい。」
と冷たく言い放った。
「あ、ご、ごめんなさい」
ミクは門前払いをされ、撃沈。
「全く‼ 亀嶋さんも遊び過ぎ
会社にまで、押し掛けられる
なんて‼」
「シッ、アキ聞こえるよ‼」
「聞こえて良いのよ!
あんなんストーカーになるん
だから‼」
アキと言う女性は髪を綺麗に結んで
きちんとした身なりで、この会社
の華なのか綺麗な美人だった。
すごすごと引き下がるミクは
ペコりと頭を下げて拓哉の会社を
飛び出した。
あーなんか場所違いな所に来た感じ
あの子、絶対拓哉の事好きなんだろうな、女の感が働いた。
会議の準備中と言った拓哉がさっきの、受け付けのアキと仲良さそうに
出てきた。
アキは、小さなバックを抱え満面の笑みを拓哉に向けていた。
なんだ? さっきの子彼女?
2人は腕を組んで歩いている。
私が嫁候補ならアキは彼女候補か?
ミクは拓哉の行動にちょっと違和感
を感じた。彼女(ミク)が居るのにあの2ショットは・・・無いワ。
良く既婚者が
彼女募集中!嫁はいるが彼女は
いませーんテキな!
拓哉も頭を撫でたり楽しそう。
「ほらね。
釣った魚は放ったらかし
餌をやらないだけじゃ無い‼」
「釣られるもんか、釣られて
ねぇえぞーぉー‼
釣られたフリ フリなんだから💢」
あーまだ深入りしなくて良かった。
あんニャロメクソッ、ギャフンと
いわせちゃるワ‼
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