地球消滅

とんかち式

第1話…ではない…ばにしんぐ

  もうすぐこの地球が滅びるころだ。私はずっとこの時が来るのを待っていた。地球にいた人間たちはもうどこかに逃げ去ってしまった。まったく人間の生きる意志というのは途轍もないものだ。当の私はというと地球脱出時のいざこざ時に銃に撃たれ気絶していたので脱出船には乗り遅れてしまった。息を吹き返した時には訳が分からなかったがどうやら私には不死身の能力が備わってしまったようだ。身体に穴が開いているが既に血は止まっていて周囲に流れた血が固まってかさぶたのようにくっついていた。立ち上がって周囲を見回すとまだ青く緑の地球がそこには広がっていた。ズボンについた土を手で払い私は歩き始めた。徐々に気温が上がっていき、額から滝のように汗が流れ落ちてくる。科学者が予言していた通りのことになった。この太陽系はその中心である太陽の死によって終焉に導かれる。もう何十億年も前から言われていたことなのに対策が出来始めたのはつい最近のことだ。話には聞いていたものの実際に経験してみるとやはり辛いことだった。暑さは感じるのだが身体は危険信号を発しないのでなんだか不思議な気分だ。神経回路のどこかが壊れてしまったのだと推測できるが細かいことはどうでもいい。そんなのが壊れたところで死なないことには変わりがないのだ。

  私は誰もいなくなった地球の大地を歩いていた。もうこれ以上はないというところまで気温が上昇し、身体の感覚はなくなっていたが、それでも歩いたり活動したりすることは可能だった。誰もいない地球はとても静かだった。物音ひとつしないというと嘘になるがそれでも人が地球にいたころに比べれば数百倍の静かさだった。何一つ物が動かないし、動き回る生物もいない。人間以外の生物はというともうほとんど死んでしまったか、どこか暗い穴ぐらの中でひっそりと終わりの時を待っているかだ。悲しい話だ。だが地球の温度が75℃まで上がってしまったら生きていける生物など存在しないだろう。

  風の音が聞こえた。見上げると雲が動いていた。大気は確実に動いている。そのうち雨が降るだろう。いや、それは嘘だ。雨なんか降るはずないし。水分は全て蒸発してしまって地球の全ては砂漠化するだろうしそれは既に始まっている。自分の身体は既に汗をかかなくなってしまっている。身体中の水分が全て蒸発しそうだというのにまだ死ねないなんておかしな話だ。シャワーを浴びたい気分だった。だが今の自分の姿を鏡で見たらきっと驚くだろうな、と私は思った。だが腕や足を見てもまだみずみずしさは保っているからまだ身体の表面の水分が全て蒸発したくらいなのだろう。それに75℃じゃまだ水が沸騰するような温度ではなかった。水の沸点には足りないが人が苦しむには十分な温度だ。肌の表面から水分がどんどん奪われて行って少しずつ肌が焼かれていくようだった。徐々に火傷が進み、私の肌はどんどん赤くただれていった。だがこんな状態でも意識あるのは私の特異体質のせいなのか。不老不死のおかげで人間の誰も見ることのできない地球の最後を目撃することが出来るようになった。だが私の意識とこの身体にどれだけのつながりがあるというのか。身体が滅びていく中で私の意識はどこまで続いて行くのだろうか。この身体が全て灰になってしまっても私の意識が残るとすれば、私とは何なのか。私の身体が動かなくなるまで、あと何時間だろうか。

  洞窟を見つけた。中には大量の白骨化した動物の遺体が寄り添うように積み重なっていた。たぶん哺乳類の物だろう。地球から脱出したのは人類の他に地球上の生物も含まれている。まるでノアの箱舟のようだが、その全てとはいかなかったのだろう。箱舟に乗り込めなかった動物たちはこのように地球上のどこかで死ぬしかなかったのだ。もしかすると逃げ遅れた人間もどこかにいるのかもしれないが、会いたくはないし、とっくに死んでいるだろうと思った。もう地球上には植物など存在していなかった。全く。視界に広がるのは荒涼とした砂漠だけ。どこに行っても大体同じ風景が広がっていて歩くのにも飽きてしまった。だが干上がった海というのはきっと生身の人間では見ることのできない風景のはずだった。海岸から継ぎ目なしに続くかつて海であったもの。だが近くで見るといたるところに干上がった魚の死体が転がっていたし海溝は深すぎて覗き込むだけで精いっぱいだった。

  私はまた海から陸地へと戻って行った。だがそれらはかつて海や大陸だったもので今となっては地面に微かにかつての痕跡が残っているだけだった。歩くのに疲れて私は座り込んだ。座った衝撃で砂埃が経った。シャツの襟の隙間から肉の焼けるようなにおいがした。きっと今の私の外見と言えばまるでゾンビ、というかゾンビそのものだろう。凶暴化するかしないかという違いだけでアンデッドという意味では同じかもしれないし。因みに空腹も感じない。疲労は少し感じる。たぶん骨や筋肉の物理的な疲労だろう。ずっと歩き続けたら歩行が原因で身体が疲労破壊を起こすだろうか。試してみるのも面白そうだったがこのまま死んでいく太陽を眺めている方が性に合いそうだった。

  こうして地球の水が全て干上がってから分かることがある。それはというと地球は巨大な山だということ。海岸線であった場所から海底であった場所に向かって行くとかなりの高低差があり、少ないところでもちょっとした丘を登るくらいの運動量になる。そしてかつて海溝だった場所は巨大な穴が開いているだけになる。深さは二百メートルくらいらしい。目算では正確な距離が分からないが落ちたら死ぬと感じるだろう高さであることは一目瞭然だった。海底だった場所には鯨の骨が転がっていた。とても巨大で、幌布を張ればテントとして活用できそうな大きさだった。たぶん二世帯か三世帯の家族が暮らせるんじゃないかってくらいの大きさはある。腐肉が焼け焦げて残っていたから実際にそうしようと思ったらかなりの手間がかかると思うけど。気温が高く乾燥していたからバクテリアが培養されることは無くて、むしろ肉が焼けて香ばしいくらいだった。でもだんだん鼻が利かなくなってきたからきっと鼻も壊れ始めてきているのかもしれない。カラカラの大干ばつ。物が腐るなんてことはほとんど無いみたいだ。

  ほとんど無いと言えば、もう地球には植物はほとんど残っていない。ほとんどというか、全く無いと言ってもいいかもしれない。全ての植物は干ばつで光合成が出来ずに枯れ始めていて、ところどころで山火事が起き始めていた。試しに火に手をかざしてみたら手のひらの肉が焼けたけど痛みは感じなかった。きっと火の中に飛び込んだところで全身が燃えるだけであまり変わらないだろうから山火事からは離れることにした。火事はいたるところで起きていた。ある種類の燃料は自然発火する温度だろうしそれがどんどん延焼していった。現在進行で燃えていて、そして燃え尽きた後だった。

  これだけの燃料が燃えるとどれだけの温暖化ガスが発生するのかと気になったが、こんな状況では地球温暖化など考えてもしょうがなかったし温暖化という話を超えていた。むしろ最後の大清算をしたと考える方がいいのかもしれない。燃料が燃え尽きるとこの世からは燃えるものはなくなった。もう地球には何も残っていないし全ての文明が消え去った。ただの岩の塊となった地球は静かに滅びゆく太陽と運命を共にするのを待ちながら自転を繰り返すだけだった。気温が上がって人間がいなくなっても地球は回り続けるし太陽系は太陽系のままだった。人がいなくなった後に残るのは地球と宇宙だけのような気がした。それでは私は何なのだと誰もが聞きたがると思うがそれには答えられない約束だ。それがなぜなのかは私には分からない。一つ考えられるとすれば答えることに意味がないのかもしれない。それがどういう意味なのかは分からないが。

  全てが燃え尽きたあと、昼が明るくなった。太陽は巨大化し明るさをましやがて地球を飲み込むであろうことを予言していた。太陽は全天の30パーセントを埋めるほどの大きさに膨張していた。夜明けが今までより明るくなったので睡眠からの覚醒が今までより敏感になり目覚め安くなった。あまり太陽を見つめると目がつぶれるかもしれなかった。私の視界に映るこの風景が本物であることを保証するものなどどこにもなかったが唯一私の感覚だけが拠り所となっていた。空には白く靄がかかりその中に巨大な太陽が浮かんでいた。夜には美しい星空が拡がっていた。夜に明かりを灯すものはなくなった。夜が本物の暗闇となった。夜でも燃えていた炎が消え去ると暖をとるものも無くなった。感覚が鈍っているのでそれほど苦痛は感じないが火を起こそうと思った時、私という文明がこの世に誕生することを感じた。

  もしかするともう酸素は残ってはいないのかもしれない。あれだけのものが燃えて植物も無いとするとこの世に酸素を作り出すものはどこにも存在しないことになる。私が吸っているのは酸素の含まれないガスでそのことにまだ気づいていなかったのかもしれない。だが呼吸していないことに気付いていないなんてこの身体はどれだけ馬鹿になってしまったのか。この身体が滅びる時も近いと感じた。毎日昼と夜を繰り返していた。こうしてみると人がいないだけで過去も未来も地球は同じ姿をしているのではないかと思い始めた。星だけがただ一つ変わらずに……。だが海が無いというのは過去の地球と相当異なっているとも思ったりもした。血液に新鮮な酸素を供給できなくなると身体が壊死していく可能性は十分にある。それはもちろん歩く死体のようなものであり、ゾンビと同義である。汗もかかず機能不全に陥って腐敗していく身体。だが人が呼吸を止めることを考えるとこの状態では普通の人間の状態では数分も持たないと考えられる。生物がいなくなったことでこの世界の大気はどのように変質しているのだろうか。もちろん植物は死に絶えているので光合成はしない。海洋もすべて蒸発してしまった。全地球規模の大火事によって酸素は全て二酸化炭素と化した。この世界の大気には二酸化炭素と窒素しか残っていないのだろうか。この世界での生物は全て絶滅したように見えるかもしれない。だが例外も存在するわけで細菌などの微生物は生き延びているかもしれない。太陽系がまだ若かったころには海底火山の火口に生息する微生物の存在が報告されていた。海底火山の火口、熱水噴出孔の温度はおよそ300℃。なんと、気温よりも高いではないか。だとすればこんな状況でも生きている生物はいるのかもしれない。

  もうこの世に生物は存在しない。そう思いもしたが、一つのことに気が付いた。つまり、腐敗していく私の身体を分解していくのも生物の仕業だということだ。動物が存在しないこの世界で唯一の生命体ともいえるが彼らとコミュニケーションをとる手段などどこにも存在しなかった。私はただ、自分の身体が朽ちていくのを眺めているだけだったが目に見えないながらもそこである種の生命の営みが行われていることに親近感を覚えたりもした。彼らは酸素がなくとも呼吸できるのだ。高い温度に耐えることが出来る海老や蟹も水と酸素が無ければ死んでしまった。酸素がなくとも彼らは窒素で呼吸することが出来る。微生物こそ最強の生物だ。

  眺めているだけでどれだけの時間が経っただろうか。電池式時計は死んでいたが太陽電池はまだ生きているだろう。取りに行く気にはなれなかったけれど。ある種の無意味さに夢中になるにはうってつけの時だった。もうすぐ地球が終わる。それだけで十分だった。もう何をしてもどうあがいても無駄だった。膨張した太陽がどんどんこちらに近づいてきているし気温の上昇も留まるところを知らない。昼はどんどんと明るくなり夜はあまり寒くなくなった。かつて人類が築き上げたものはその全てが終焉の時を迎え、時の経過により消え去っていく速度を競うようになっていった。地球上から何もかもがいなくなり、言葉の通じる生き物はいなくなってしまった。私の身体を食む微生物たちはどれだけ私のことを知っているのだろう。

  もう水星は飲み込まれた頃だろうか。太陽はどんどん大きくなっている。天空を閉める太陽の面積で地球との距離が測れると思ったが巻き尺を取ってくる気にはなれなかった。金星が飲み込まれる頃にはもう助かる保証はどこにもないだろう。その時には人類が太陽系を脱出していることを願おう。太陽系を出てどこに行くのかは詳しいことは決まっていなかった。なので人類しばらくの間あのまま宇宙の浮浪者となってしまうのだろう。どこかの星に新しく定住することが出来るだろうか。いや、趣向を変えて過去の地球にタイムスリップするというのもいいかもしれない。そうすれば人類は永遠の時を生きることになる。過去に戻った人類が未来にどのような影響を及ぼすのかは未知数であったが。今の人類がそれを可能にしていることを祈っていた。

  肌の表面から煙が上がり始めたのでそろそろ時間だと私は考えた。太陽の表面の温度は約6000℃。中心部に至っては約15000℃。きっと私など触れる前に燃え尽きてしまうかもしれない。だから終りの時は考えていたよりも少し早くなりそうだった。太陽の表面が地球に触れる時ではなく、もっと前、触れる前に地球は燃え始めてしまだろう。熱すぎて想像もできなかった。それに重力はどうなっているのだろうか。気が付けば夜が来ないような気がする。自転も公転ももう壊れてしまっただろうか。膨張と同時に離れていければいいのに太陽の引力がそれを許してくれない。膨張する太陽にすべての太陽系が吸い込まれていくように見える。もしかすると太陽が膨張しているのではなくこちらが吸い寄せられている可能性もあったがその結末は同じようなものだった。死にかけの太陽はますますこちらに向かってくる。来るなら来いよという気分だったが何も言わなかった。太陽の機能が停止して重力が壊れれば当然こちらにも影響が出てくるだろう。火星や木星などの地球より外側の惑星の様子はどうだろうと反対側を向いてみたかったがどうやら地球はもう太陽の方しか向けないようだった。だからこの時、全てを見渡すことが出来るのは全てが終わった時だろうと直感的に考えた。当然のことながら。だが地球上から何もかもが消え去ってしまった今、終わりの時を待つのはとても心細いことだったし退屈なことだった。プラスチックは全て溶けてしまったし鉄も柔らかくなってきていた。地球上のあらゆる個体が液体に変わる瞬間が近づいているのが分かった。その景色を見て思い浮かんだのはダリの「記憶の固執」という昔見た古い絵画だったがこうしてみるとなんだかありきたりなような気もした。そしてかつて液体だったものは気体に変わってしまっている。気体だったものはどうなってしまったのだろう。そう言えばそこかしこで炎が燃え上がっているような気がする。かつてあった山々も溶け始めてしまっていて自分が立っている大地ももうぐにゃぐにゃだ。

  身体はもう限界だろう。全身大火傷の重症だ。生きているのが不思議なくらいでこの時私はあることを確信した。だが口に出すのは憚れるような気がした。太陽がここから一億年安定期に入るというのはとてつもない退屈をもたらすものだった。

  ヘリウム。原子番号2。原子量4.00260。元素記号He。宇宙が生まれた時から存在すると言われる。水素やリチウムと近い希ガス類。人間が吸い込むと声が高音になるというのはドナルド・ダック効果と呼ばれている。これを利用したパーティーグッズがかなり昔から市販されていた。宇宙ビッグバンの頃から存在するとされ宇宙の中では一番の古株だ。こうして最後の時まで燃え続けているのだから宇宙のことを一番知っているのはもしかするとヘリウムなのかもしれない。いやそうでも無いのかもしれない。太陽は水素をヘリウムに変えてエネルギーを作り出しているらしく、ヘリウムガスは太陽の核融合反応の副産物である。ヘリウムガスは不燃性でそれが大量に充満すると燃焼反応は起きない。つまり太陽が燃えなくなるということ。太陽が膨らんでいる原因はこのヘリウムガスにあり、中心核の密度を増やし太陽を不安定状態にしていく。重さが増えた太陽は核融合を続けることが出来ず崩れた中心核のバランスは太陽系のバランスをも崩壊させることになる。……まぁ、だから太陽が死んで地球も崩壊するのだけれど。この頃の太陽は明るさも変化していて以前の二倍以上になっている。そのおかげで星の見え方が少し変わっていて反対側の惑星が地球から見えやすくなっていたりする。人類も遠くからこの光景を眺めているだろうか。太陽系外から太陽系を観測したとすればひと際大きな恒星が宇宙空間で輝いているように見えるのかもしれない。それを観測するのは人類なのかもしれないし、人類ではないのかもしれなかった。もはや人類は生き残っているのかも怪しいし、地球以外の場所で生きていけるとは思えなかった。ただでさえ地球でも死人が出るというのに。

  太陽系の歴史の終盤に差し掛かってくると人類も数が減って来た。これだけ歴史が長いといろいろなことが起きる訳で、国々の覇権も移り変わっていった。多くの国が勃興しそして消えていき、戦争が何度か起きた。世界中で戦争が起きると人類は懲りるものだが世代が変わると似たようなことが何度も起こった。それは千年単位か二千年単位くらいの出来事だったけれど、太陽系の一生に比べるととても短い期間だ。文明も急速に発展する時期もあったがそれらを担っていた人間たちが消えるとまた最初からやり直しになると言った様相を呈していた。本というものが開発されてからはいくらかましになって行ったのかもしれないけど。だから未来の人類と言っても過去と比べると特段変わったところも無いような印象さえあった。

それから一億年が経つと、核融合に変化が訪れるらしく、太陽は加速度的な膨張を見せる。それがしばらく続くと、中心核のヘリウムが枯渇してそれ以上は核融合が出来なくなる。つまり燃料切れ。太陽の終わりだ。いよいよその時がやって来た。

超新星爆発。

  大量のガスを放射して金星や地球に浴びせかける。そのせいで地球は今までよりも遠くへと吹き飛ばされてしまった。きれいな公転軌道を描いていた太陽系の惑星は半分が消し飛び元の原型をとどめてはいなかった。高熱の放射に焼き尽くされた地球は宇宙の塵となってしまい、これから長い年月をかけて風化していくのを待つばかりとなった。唐突な太陽系の死。塵と化した惑星。自らの系の9割以上を失った銀河。この報せが別の銀河へと届くのは一体何光年後だろうか。しばらくの間は太陽が死んだことにさえ気づかれないだろう。高性能な観測機を備えている文明が存在すればの話だが。それでも光速を超えることが出来る文明がどれだけ存在するだろう。しばらくするとかに星雲のような放射型の光が見えるようになるのかもしれない。その時点に到達するにも人間が何世代もかける必要があるのだけれど。

白色矮星になった太陽はこじんまりと宇宙空間に浮かんでいた。かつての面影も無いが恒星が死ぬとはこういうことなのかもしれない。最後の世代の地球人はこの光景を見てどう思うだろうか。だがもうこの世界にはいないのかもしれない。これを見ている私は意識だけの存在なのだが光を媒体としている。だから宇宙のどこにでも行けるしそこかしこに存在する。光量子に乗せたこのメッセージがどこに届いているのかは分からない。だがもう少しの間、私はフォトンと共に過ごそうと思う。それがどれだけの時間の長さになるのかは分からなかったけれど。

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地球消滅 とんかち式 @foolofchiletake

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