千夜物語 ~End of the WORLD~ (Clock Pulse Combat 電脳世界編)

@chiya_mono_48neko

第1話 バッドエンドの続き

地球と呼ばれる巨大なエネルギーを持った惑星というのは、私たちが住める唯一の場所である。

地と海の比率は5:5でたくさんの国々がある。

先進国と発展途上国の差というのは、物凄く激しく飢えで死ぬ子供たちも多いのも事実。

不幸に思う者も少なくはない。

だが、家庭のある場所には微かな幸せの香りがする。

家庭に差はあれど、それぞれ幸せを持っていることがよく分かる。

そしてそんなある日、世界各地で突如として絶望が家庭を 人間を塗りつぶしたのである。


-1月17日-

全世界の2歳以下の男児が殺されているという世界的ニュースが流れた。

誰も理解できなかった。


-2月21日-

悲劇は終わらなかった。

50歳以上の男女が地球上から消え去った。

人々は恐怖を覚えた。


-6月30日-

世界人口が半分になってしまった。

残り僅か約1000万人。

子供から大人まで規則性なく殺された。


-12月10日-

200万人が突如として姿を消した。

自然災害やテロではなかった、言わば多量失踪事件だった。

これらにも規則性はなかった。


-1月1日-

人間は残り10万人になってしまった。

そして、失踪した全員の遺体がとある所の山奥の洞穴の中に溜め込まれていた。


そして人間は絶望した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2月9日

この日誰も外には出られなかった。

今冬、最大の大嵐だったからである。

農家の"神主 空(かぬし うつほ)"は彼女の保有しているビニールハウスが飛んでいかないか心配で心配で仕方なかった。

空の家は雨漏りもしており、ミシミシと音を立て今にでもどこかへ飛んで行ってしまいそうな程、大嵐はとても強かった。

空は恐怖で怯えきって、布団にくるまっておりパッと外を見た瞬間、

ドゴォン、と巨大な地響きを立て、猛烈な音を出して、空の家の中のガラス·陶器類が全て割れてしまった。

当然、空自身の耳も詰まり、聞こえづらくなっているのを必死で直そうとしていた。

恐怖の中にありながらも先程の巨大な地響きが無性に気になってしまい恐る恐る窓の外を見て見たのだった。

するとどうだろうか?

怪奇現象

としか言うことが出来ない。

空から落ちた雷は落ち続けているのだ。

いや、流れ続けていると表現した方が良いのか?

恐怖で脚がすくみ動くことが出来なかったが一瞬、

空には何か人影が見えた、、、ような気がした。

だからこう考えた。

誰かがあの雷の中で苦しんでいる、と。

そう思ったら空は自分がリスクを負うことよりも先に家を飛び出しその現場まで無我夢中に走り続けた。

その誰かのために


……さて、どれぐらい走ったのか。

靴も履かず飛び出したものだから空の足は血塗れで大嵐の影響で色んなものが飛び回っていたので、それらにぶつかり体の至る所に傷をつけていた。

流れ続けた雷はと言うと途中で止み暴風だけとなった。

けれども今の空にとってそんなのは関係ない。先程見えたかどうかも怪しい人影を必死に探していた。

1時間30分が経過したその時、何かを見つけた。

初めは暗いのと大嵐で暴風が吹いているのとで分からなかったが、異様な生え方をした草があった。

不審に思った空は自分の直感を信じ彼女自身が保有していた能力を発動させた。

〘射程距離内のものを徹底分析する能力〙

分かるのに1秒もかからなかった。

それは髪だったことが分かった。

つまり人が埋もれているということに気がついた。

ガラスの破片、壊れた木材などがそこら中に散らばっていたが、またもやそんなことも気にせず、素手で血まみれになりながら掻き分けた。

10分くらい経ってようやく中から一人の少女が現れた。顔を見て未だ死んでいないことが分かりまた、命にも別状はないと分かり空は安心をしたが、安心しきってしまい気を失ってしまった。


ふと、目が覚めた。

空はあまりの痛みに起き上がれなかった。

あの出来事で体が物凄く軋んで痛かった。

だんだん冷静になっていくと何だか妙な違和感を覚えた。

それは何故か自分のべットの上で寝ているということ。

そして、リビングの方からギシギシと足音を立てて近づいてくる音がした。

そして音は止みドアは開かれる。

「おはようございます。」

そこには昨日の少女が立っており空は撃たれた。

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