転校生が来た!
凛久 side
「はぁ...」
教室へ3人で入ると先に目に入ったのが机に突っ伏してる未介の姿
ゆたは、未介が心配だからか自分の机にカバンを置いてから向かいこういった
「どしたー?いつものお前は何処へ消えたの?」
「消えてねーよゆたちゃん...」
「あ、そうなんだ。んで、どしたの?」
「それが...おれの数ヶ月違いの兄が来るんだよ...このクラスに!最悪!!」
と、机をダンッと叩く
「え、未介他に兄いたの!?」
「いるわ!!!!6人兄弟のおれ末っ子だわ!」
てっきり優先生以外はいないんだと...だってそんな話してないし、未介
「優先生以外にもいたんですね、ご兄弟」
「ちな姉もいるよ」
「へーで?妹は?」
「合計10人兄妹の末っ子であるおれにいるとでも?」
「いないねぇ...」
てか...
「「10人兄妹って多っ!」」
僕と无名が驚きながらハモると未介とゆたがいきなり「仲良いかよw」と笑ってきたので、2人して「仲いいよ!!」と言ってやった
「...なにこれ」
「あ!灯樹さんおはようございますっ!」
「あ、おはよ〜」
灯樹が教室へ来てこの状況...そりゃなにこれ状態だわ
「灯樹遅かったじゃん?どうしたの」
「知らん人に声かけられて殴って逃げたんだけど捕まって説教されたなんで?」
「知らない人に説教されたの!?」
ゆたが、「それはないわ〜...」と小声で言いながらも灯樹を見て
「どんな人だったの?」
「あんま覚えてないけど〜白髪にポニテ?してて緑の瞳の人〜説教されたときになんか紫髪のきれーな人もいた」
「おい待てその2人知ってるし片方は姉だ」
「未介の知り合い?」
「まぁ...白髪はあんま関わりたくない部分だね...」
「へー!あ、その女の人、ゆきって言ってた!」
「お姉ちゃんは一人称自分の名前だから...」
「へー!」
...灯樹のおうちから近いのかな?その2人の学校
未介が車通学だから家は遠いはず...なんで灯樹に声をかけたんだ...?
「なんか彼奴〜とか、黒葉とかいろいろ言ってた」
「?未介の家に関係するね?黒葉って...」
「あー絶対お兄ちゃんのことだ〜...」
と未介が突っ伏しながらみんなと会話してると先生が「席に着け!」と大きな声をだした
灯樹がビクッと肩を震わせたが固まっていても怒られるだけなので席に戻った
「転校生を紹介する!入れ!!」
先生が言って、その未介のお兄さんが入ってきた
とても綺麗な真っ白な髪に右サイドがミント色、そして水色の瞳の綺麗な人が入ってきた
「
微笑みながらそういうとクラスの女子は黄色い声をあげた
「...」
「あ、未介じゃん!やっほ〜!お兄ちゃんだよ〜!!」
「誰だお前...?」
その瞬間ゆたが吹いて笑う声が聞こえた
「え、未介!?ちょっと!?」
黒葉琉唯が慌てて未介の方に行った
「えー..知りませんあなたなんて知りません」
未介の方を見ると、顔を逸らしながら「知らない」と言う未介と呼吸困難になってるゆたが見えた。
「「ゆ、ゆたああああああ!!!」」
僕と无名がゆたのところに行くと、ゆたは咳き込みながらも笑ってた
「未介、隣、隣!!」
「ん?あああああ!!ゆたちゃんんんん!!!」
未介が黒葉琉唯の言葉で隣をむくと无名に背中をさすられながらも呼吸しようとして咳き込んでるゆたの姿を見た
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いろいろあって1時間目、1時間目はゆたのおかげか知らんけど、自習になった
「ねぇねぇ、」
と、僕の隣になった黒葉琉唯が話しかけてきた
「名前なんていうの?」
「え...白葉凛久ですけど...」
僕はできる限り目を合わせないようにノートで顔を隠しながら言った
「凛久...可愛い名前だね!」
「可愛くないです」
「可愛いよ?」
ダメだ...こいつに何をいっても絶対「可愛い」しか帰ってこないやつだ...はぁ...
黒葉琉唯の席がなんか騒がしいので見たらやっぱりよくある転校生に質問タイムだった。その中には何故かゆたがいる...え、ゆた!?
「お前復活したの!?」
「イエス」
ドヤ顔をしながらこっちを見てくるゆた
正直ウザイ
「あ、復活したんだ〜さっきまで凄かったね!」
「なんか面白くて...つい」
てへぺろ☆という効果音がつきそうな顔をして、黒葉琉唯に質問をした
チャイムがなると同時に席を立ち、荷物を持って素早く教室を出る人がいた
そっか、次の授業は...『科学』か、教科委員である无名はグループの席の交渉に一番時間をかけるから早めに行く
「ねぇねぇ、凛久、次の授業ってなに?」
「か...がく...理科室で...じ、実験するから、移動...するの」
「へー!じゃあ、いっs((「ゆ、ゆた行こ!」
「ん?おけー」
僕はゆたの傍に行き、ゆたと一緒に向かった
黒葉琉唯は未介と一緒に行くらしい、兄弟...いいな
「俺とも一緒に行こー」
灯樹がやってきた。灯樹とゆた、3人で理科室へ向かい、扉を開けると...
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