5月、ある日の前日にて
凛久 side
「おはよ〜!」
教室に、ゆたと
「はよー」
「おはよー未介、灯樹」
「おはようございます未介さん、灯樹さん」
「はよー!未介!灯樹!!」
僕ら3人も、2人に挨拶し自分の席に着いた
今日も何事もなく、平和に過ごせればいいなぁ...
琉唯 side
あ〜!!あの子に会いたいな!!めっちゃ会いたい!!
「うわっ...」
「うわってなに、
「敬語使え
僕は生徒会だから、終わる時間がほぼほぼ一緒の弟を迎えに行った時に見たあの可愛い小さい身長のあの子、会いたい...俺のものにしたい...あああああああ!!!
...あ、俺がさっきフルネームで呼んだのは白葉家次期当主の白葉露、大っ嫌いな人でこの学校の生徒会長...なんだけど、あいつは2年生なのに先生方から頼られてるからって会長にされてた
俺は書記についてるよ、先生がやれって言うから
まぁ、1年なんだけどね!でも白葉露に敬語使ったことなど家の用事くらいでしかない
普段は?え?普段使うとか嫌なんだけど
「てか生徒会で暴れるのやめてくれません?ウザイです」
「はぁ?こっちは弟の学校で可愛い子見つけたから会いたいなー!って暴れてただけじゃん」
「それがダメなんだよ...」
白葉露に絶対知られないようにしとこ、あの子は俺のものになるんだから!
ならなくても、絶対に俺のにする!
そういえば..名前なんだろ...あ!いいこと思いついた!
会いたいなら直接あの子の...弟の学校に転校しちゃえばいいじゃん!俺生徒会で仕事してないし!それいいじゃん!お父さん(現黒葉家当主)の教えに習って...先生に報告と弟に報告だ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「え?明日おれんとこのクラスに来るの!?」
俺はその日の夕方、弟の部屋に行き言ったら驚かれた
「そうそう!先生方に好きな人が弟の学校にいるって言ったら通じちゃって〜」
「え...好きな人?」
未介は『俺の好きな人が本当にいるのか』という顔と困ったような声で俺に言ってきたので頷きながら
「未介のクラスに、めっちゃ可愛い子!いるでしょ!?」
「可愛い...?あーあの3人組か...?いやでも...」
「その話詳しく」
未介が「3人組」と言った子達が気になるので肩を掴んでガチの目で未介の引き
「え、えー...で、でも...お兄ちゃんの好きな人が誰とかおれ、わかんないんだけど...」
「茶髪で小さい身長の子」
「...
160cm...俺と15cmの差があってしかも中学から...可愛い
しかも人見知り激しいとか好都合、俺と仲良くなればすぐに人見知りをさらに悪化させちゃえばいいし
「へーで?ゆたって誰」
「ゆたちゃんね、180cmで白髪で赤い眼でうさぎみたいな子だよ、3人組のお母さん
んで、名前が
あ、3人組っていうのはね、凛久、ゆたちゃん、ななちゃんの幼馴染み組のことなんだよ!」
「へぇ〜じゃあななは?」
「ななちゃんはね、
「そっか」
元気よく情報を教えてくれる弟に微笑みながら俺はスマホアプリのメモを開いて素早く打つ
そこで、俺は一つ気がついた。白葉凛久の苗字だ
白葉ってことはあの家に関係する...露の弟か、でもなんで本家で一度も見たことがないんだ?
白葉の男児のひとりは流産で死んだって聞いたから知ってるけど...三男の存在は知らなかった...
「ふ〜ん、面白そうじゃん」
「どうしたのいきなりニヤニヤして...」
「『白葉』ねぇ...」
「あ、しまっ...」
弟は自分が何をしたか今更わかってしまったようだ
俺は、『白葉しか』好きにならない
それを思い出してしまったようだ
「ありがとう未介、明日からが...楽しみだ」
そう言って俺は未介の部屋を出て自室へ戻る
明日からが...勝負だ
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