「Hatred」

なぜ「彼」が深紅のバインダーとルーンをわたしに持たせていたのか理解した

「彼」はこのことも予期していたのだということが


彼女が来た

わたしにとっては まったく仕事上の関係

それ以上でも それ以下でもない

そんなことはおかまいなしに彼女はわたしにのめり込む

わたしに入れ込んで

わたしに愛されるために憎まれることもいとわないと

わたしを愛するために憎むこともいとわないと断言した彼女が

そうまでして関わりを持ち続けたくないわたしは自ら関係を切った

同性である彼女から愛を得ようなどとはまったく思わないから

わたしには愛する人は別にいて

どう考えてもそれが彼女には一生なりえないから


そんな結末になったのは一昨年の9月

自分の書いた言葉や文章が他人に影響を及ぼすということを

初めて知った瞬間かもしれない

自分にそんなつもりはなくても他人に影響を及ぼしてしまう

感じ方や考え方にまで影響を及ぼしてしまう

そんなことを思い知らされた瞬間かもしれない

「ま」的に関わるのなら注意をしなければならないと

そう言われていたのかもしれない

あのときには

「鏡」としてのわたしがもうすでに機能しはじめていたのか…?


いまのわたしにとっては彼女が現れたということも「ま」印的妨害のひとつ

なぜ いまなのか?

そこから何かを学ばなくてはならない

感情のコントロール 溺れないこと 浮かれないこと 流されないこと

冷静に物事を見ることを要求されているのか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る