「In Return」

今日は毎年恒例の朝から出掛ける出張

思いのほか自由になる時間がある出張

朝も通常どおり家を出て 1時間半

夕方も通常どおり帰れるように 1時間半

合計3時間

自分の内に向かえる時間になった

「ま」印再開のために手に取ったのは「第4の書」

緋色の本を読みながら考える

付箋をつけたところを読み直して考える

このままずっと時を過ごしたい欲求に駆られながら

朝も夕もページをめくりながら 時を過ごす

あれやこれやと思いつくままに考えていったら

何かがもっと明確になりそうな気がする

何かがもっとわかりそうな気がする


12月25日に座っていた同じ場所で

Afternoon Tea Roomでアッサムを飲みながら

夕闇を眺め そんなことを思った

きっとここへ導かれたんだろうと

こんなに長い時間 「ま」印を考えていられるのは

きっと「彼」のおかげなのだと…

(ここ3日間連続 不思議とそんなまとまった時間があり

眠ることすらも忘れて どっぷり「ま」印している)


わたしの中に深紅の薔薇が咲き続ける

静かにわたしを見守るように咲き続ける薔薇

わたしは「彼」に何を返してあげられるのだろう?

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