「Pale Blue Light」

夕べ疲れきって 珍しく深い眠りについた

いつもの時間に目覚め ぼんやりした頭でベッドに座っていた

部屋は奥まったところにあり 窓はない

部屋の中は真っ暗な闇の中

手元灯も部屋の明かりもつけていない

何処にも光源はない

日の出まであと1時間

外はまだ夜明け前という暗さのはずだった

急に部屋の中が蒼い光に包まれた

壁に影ができるほどの光に

ちょうど携帯のバックライトが光ったような白く蒼い光

私が佇む右手の方から入ってきて徐々に光が強くなった気がした

「えっ!?」と思って瞬きをしたら見えなくなった

一瞬の光 一瞬の出来事

幻覚? それとも錯覚?

それすらもわからずに ただ我が目を疑った

でも 確かにここに光があり ここに影ができていた…


枕元にルーンがあったのを思い出す

「今の光は何?」とたずねながら引くと「ソウェイル」が手に残った

『    』という声が聞こえた

何が起こったかはわからない でも

一緒に そばにいてくれたという事実がうれしかった

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