「To Lead An Idle Life」

ひとりになる…

ひとりになって自分に向かう時間が少なくなった

ルーンで自分に向かう時間が少なくなった

集中できない

考えているのに何かが足りない

胸のあたりまで答えがわかりかけているのに

口をついて言葉としてまで出てこない


自分の内側にすら意識が固定できないのだから

自分の外側になんか意識は向かない

最近は夜の声も星の声も聞こえない

何も聞こえない

何も感じない

そんなことを感じる「力」すら無くなってしまったのだろうか

精神的なものなのだろうか

それとも違う別の何かか


「無為」のなかで過ごす

存在に対する疑問と存在に対する解答

対立する2つのものの間で揺れている

私自身を否定する何か

私の経験を否定する何か

私の道を否定する何か


その声を聞くたびにドキリとする

その声を聞くたびに苦しくなる

雨雲の向こうにある月齢8.4の上弦の月よ

私に癒しをもたらす宵月よ

満ちてゆく月よ

どうしたら 私は…?

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