「Decision」

「Flowers」を書いてから思った

あの月が「あなた」の色なら

あの日が「あなた」が来た最初の日なら

その3日後に書いた「Queen of Swords」も何か関わりがあるのではないかと

年末の休みに入って 普段となんら変わりない生活を送っていたのに

真夜中 1時過ぎに記憶に残らない夢を見て目が覚めた

怖くなるほどの夢

夢と現実が交叉し 

自分がどちらの世界にいるのかわからなくなったことだけは記憶している


誰かにすがりついて泣きたくて でも誰にもすがりつけなくて泣いていた

老師さまの描いたコートカードを見ながら泣いていた

対立するふたつの想いが自分の中に生まれていた

「Queen of Swords」を見ながら悲しくなる気持ちと励まされる気持ちと

なぜそんなに悲しくなったのかはわからない

あのときはカードに象徴される一面だけを自分の別名に当てはめて解釈していた

あれは「トートの書」からの解釈

でも いま それが違う気がする

あのとき 私はそのあとに起こることを知っていたのかもしれない

『3度目はない』という言葉をどこかで聞いた気がする

1ヶ月半後に下す決断を 2ヶ月後に起こることを

あのとき 私はすでに知っていたのかもしれない

だから 記憶に残らなかった夢

怖くて覚えていられなかったのではないだろうか


気になってRWSの「Queen of Swords」を出してみる

玉座に座った彼女の顔は険しい

右手に女性には不釣り合いな剣

鋒を真っ直ぐ上に向けた剣を持ち

左手は差し出され 

手首にはブレスレットが巻かれているように見える

剣は「判別の剣」 何かを見定めるためのもの

そういえばミカエルは右手にもつ剣の他に 魂を判別するための天秤も持つ

私は左手首に二重にブレスレットをしたままでいる

私の別名は天秤 月 黄金 舌 扉などに関わる

……

玉座に座る彼女は私だったのかもしれない

だから、

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る