「Diary」

「空には 銀の龍が横たわっている」

「今日は誰のためでもなく あなたのためにごはんを作る」

「見上げると頭上には蒼穹が広がっている」

「文字を通して本を読む」

「本当の意味での『均衡の中心』を見つけられるように」

「月齢14.6 満月 日出ずる国より遥か東方の日出ずる国へ向かう彼へ」


1週間分の日記を見直してもこれだけのフレーズが出てくる

日記を書こうとするとき

書いているのは日付が変わる30分くらい前なのだが

その時間に関係なく その日のどこかの時間帯で

必ず日記のキーになるフレーズや文章がどこからともなく降りてくる

いきなりポンっと心の中に現れる

「ま」的なことなんてこれっぽっちもしていないし考えていない瞬間に

どこからくるのか不思議に思いながら

いきなりポンっと心の中に現れる

それを頭の中で覚えて持ち帰り 夜PCに向かいながら日記を書いている

いつ浮かぶかもわからない上に

メモもとれないので

実際にはもっとたくさんのフレーズがあったはずなのだが

日々の雑事に追われて 忘れてしまうのが現状

それでもその憂き目を見ずに生き残ったものがこうしてここに文章で残る

このフレーズや文章はどこからくるのだろう

この画面の向こうにいるわたしからのメッセージなのだろうか

あるいはもっと他の何かから

そんなことを思いながら 今 この日記を書いている

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