どっきりドキドキ

丸 子

第1話

あるひ

さいふを かった。


なかを あけたら

おかねが たくさん はいってた。





②-左ページ

どうしよう


どうしよう


どうもしない?



いや、どうにかしよう。



②-右ページ

むぅ


ふぅ


ぐぅ

ぐぅ

ぐぅ


(パチンッ)


はっ

ねてしまった。

そうだ!

こうばんに いこう!





③-左ページ

「おまわりさーん」


「はいはい、どうしました?」



③-右ページ

「あの⋯⋯その⋯⋯おかねが⋯⋯」


「もしかして、おとしちゃったかな?」





「いえ⋯⋯

あの⋯⋯

これ、みてください」


「おやおや、こんなにたくさんどうしたの?」





⑤-左ページ

「わかりません」


「きみのじゃないの?」


「はい。

しろみのでもないです」



⑤-右ページ

「ちょっと しらべてみてもいいかな」


「おねがいします」





「あれ。

これ、おかねじゃないよ」


「え、そんなバナナですよ」





「ほんとだよ。

よくみてごらんなさい。

いくよ、ほら」


パラパラパラパラ


「あ!

しろいかみだ!」





「ね、おかねじゃないでしょう。

もってかえりなさい」


「あい、すみませんでした」





⑨-左ページ

なんでだろう


はてなぁ


おかしいなぁ



⑨-右ページ

「ただいまぁ」


「おかえり。どうしたの?」


「これ」





「ぎー!

おかねが たくさん!

ぺったらどっこいしょ」


(バタンッ)





(11)

「あ、おもいだした おもいだした。

だれかを おどろかそうとして かみをいれたんだった」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どっきりドキドキ 丸 子 @mal-co

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る