02 開始
すべての人間が目覚めたのを見計らって、私はスピーカーで放送する。
「さて、もう皆お目覚めかな。君達にはこれからデスゲームをやってもらう」
じっと聞いている彼等に、デスゲームのルールを細かく伝えていく。
現実を知った彼らが徐々に顔を青ざめさせるのを見るのは、なんと愉快な事だろう。
そこで声を上げるのは、一人の少年。
「そんな事つきあってられるか! 俺は帰らせてもらうぞ!」
だが、大人しく話を聞いてくれる人間ばかりではないのが現実。
中にはこのように反抗的な態度をとる者もいる。
だから、そういう人間には見せしめになってもらわなければ。
「君達の首には鉄製の首輪が付けられているのが分かるね?」
私は彼等に非情な現実を突きつける事にした。
「そこには小型の爆弾がしかけられている。人間の頭を吹き飛ばすくらいの爆発が起こるから、周囲にいる人間は注意した方が良いな」
ふふ、ざわめいてるな。
それぞれ首についた首輪を手で触りながら、恐怖に顔をひきつらせている。
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