07 告白の返事
翌日学校に行って、昼放課になるのを待つ。
告白の返事をしようとして、待ち合わせ場所の屋上にいったら、何とそこにお兄ちゃんがいた。
「あなたに和沙さんとの交際を止められる権利はないと思います」
腕を広げて、和解を示す様な態度を見せる明久君。
だけど、お兄ちゃんは握りしめた拳を降ろそうとはしなかった。
「お前なんかに、妹を任せられるかーっ!」
って、いいながら、ケンカしてる。
って、ケンカ!?
大変止めないと。
「明久君! 大丈夫!?」
明久君を背中に庇う。
「なっ、和沙っ!」
「どういう事お兄ちゃん!」
「こっ、これは」
狼狽するお兄ちゃんはそれでも、何かを覚悟したような顔で、言葉を口にする。
「そこをどいてくれ和沙。お兄ちゃんはどうしてもそいつを殴らなきゃいけないんだ」
「どうしてよっ!」
「そいつじゃ、和沙を幸せにできないからだ」
「そんなのお兄ちゃんが決める事じゃないでしょっ。妹の恋路の邪魔をするなんて、大っ嫌い。絶交なんだから!」
「待ってくれ、和沙!」
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