butterfly

彩夏

第一章

プロローグ

 いいなりなんて、周りに合わせるのなんて、もう嫌だ。それでも、やめることはできない。やめたくない。


 ジレンマに侵されて、毎日がつまらなくて。誰かここから連れ出して、なんて本気で思っていた。


 そんな私を掬い上げてくれたのは――







 ひたすらに自由な君と、音楽だった。

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