ルソン戦―死の谷 阿利 莫二
出会いは学校の図書館でした。
一度に二冊の貸出ができるので、小説一冊と新書一冊の取り合わせで借りるつもりで、小説を選んだあと、心躍らせて新書コーナーに移動しました。
自分は新書の中でも歴史系が好みなので、歴史系の集められた本棚で、一冊ずつ背文字を目で眺めていきました。
すると、自分の関心を引く背文字が視界に入りました。
『ルソン戦―死の谷』右隣には『インパール作戦従軍記』。
ふーむ、どちらを先に読もうか? 自分には読まないという選択は考えに在りませんでした。
とりわけ決め手があった訳ではありません。捲って数ページ斜め読みで比べてみたところ、あれ文体が新書っぽくないぞ、と予想外で『ルソン戦―死の谷』に不思議さと試読しいてみようという思いが湧いて引き付けられました。
銀蛇の渓流、だとか表現が文学っぽく、想像を超える飢餓の実態など、心が痛みを覚えて、自由に近いほどに腹を満たせる現代を生きる自分が、余程幸せなのだと感じました。
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