35.12 柏木の病
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
けれども柏木のお父さん(元頭中将)が強く勧めるので柏木は我慢して六条院にやってくるの。すっかり痩せてしまって顔色が悪い柏木に源氏は表面上は素知らぬフリをして子供達の舞のアドバイスをしてほしいなんて話しかけるんだけど、柏木は動揺してしまうの。それでも控えめながらも行き届いた柏木の態度に源氏は感心したのよね。柏木も気を取り直して合奏や舞のアドバイスをしてあげたの。
玉鬘や夕霧の息子たちの舞はとっても可愛らしいの。他にも多くの孫たちが合奏を披露して見ている人も感動したの。
それから源氏は酔いに任せて「若い柏木が私のことを老けたと笑ってる」なんて嫌みを言うの。(そんなこと柏木は言ってないし、思ってもいない)すると冷たい眼光に射貫かれた柏木はうろたえてしまってパーティーの途中で帰ってしまうの。そしてその後は寝たきりになってしまっちゃうの。
普段は女二宮のところに柏木は住んでいたんだけど、実家で療養することにするの。女二宮や母親がここにいてほしいってお願いしたんだけど、父親の屋敷に移って行ったの。
大臣家でも柏木の病気はよくならないの。皆が心配して、朱雀院からもお見舞いの御使いがくるのよね。源氏もお見舞いの手紙を大臣に出すの。柏木の友人の夕霧は直接訪ねてきたわ。
そんな中、朱雀院の御賀本番を行ったの。皆が柏木を心配しているのに少し気はひけたんだけど、日程が延び延びになっていたので決行したの。一体女三宮は柏木が重病というこの状況をどう思っているんだろうなって源氏は考えるの。
第三十五帖 若菜下(三)
To be continued ✈✈✈
◇第三十五帖【若菜下】その三でした。
episode35-3 吹き荒れる嵐の六条院 若菜下(三)
35.7 柏木の暴走
35.8 想いを遂げた朝
35.9 紫の上の病の原因
35.10 女三宮の妊娠
35.11 お祝いパーティー準備
35.12 柏木の病
柏木の恋狂いに女三宮の懐妊、朧月夜の出家、そして源氏が知る女三宮の不貞の事実。ふたりを許すことなど到底できない源氏ですが自分も犯した「禁断の恋」を思い出します。
柏木の恋の病は本当の病になってしまいました。
朱雀院の出家というひとしずくの水滴は波のない水面で水紋となり幾重にも広がってしまいました。【若菜】上下は怒涛の展開でしたね。
「ホント、次から次へとエライことがおきたね……」
今後も源氏と源氏をとりまく人たちの人生が綴られていきます。
「女三宮ちゃんは妊娠しちゃったし、柏木は病気になっちゃうし、紫ちゃんも具合が悪いし、どうなっちゃうんだろ……」
心配は尽きませんね。
NEXT↓
episode36 想いを遺し恋に死す 柏木
36.1 柏木の最期の歌
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