17.2 源氏VS頭中将
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
新弘徽殿女御のお父さんは
冷泉帝はとても絵が好きだったの。見るのも好きだったし、ご自分でも描いたみたい。梅壺女御も絵がとても上手でふたりでいるときはいつも絵を描いているんですって。趣味が同じだからか冷泉帝もよく梅壺に通うようになるの。
そんな梅壺に負けていられないと権中納言も画家を呼んでは絵を描かせて
子供っぽい権中納言のやり方に源氏は呆れるんだけれど、そうは言いながらも冷泉帝に見せてあげようと持っているものから絵画を紫の上と一緒に選ぶの。その中にひとつ源氏が描いた絵があったの。須磨で謹慎しているときにそこの風景を描いたものらしいの。とても上手で須磨の寂しい波打ち際の風景に思わず涙を流すふたり。
~ ひとりゐて 嘆きしよりは
(ひとりで京で泣いているよりはこの須磨の海人の住むあたりを絵でもいいから見たかったわ)
紫の上はそう詠って涙ぐむの。
~ うきめ見し そのをりよりは 今日はまた 過ぎにし方に 帰る涙か ~
(辛い思いをしたあの頃よりも、今日の方があの頃を思い出して泣けてくるね)
源氏は須磨と明石の絵を選びながら、明石の君はどうしてるだろうって恋しい気持ちになったみたいよ。
To be continued ✈✈✈
🖌Genji Waka Collection
~ ひとりゐて 嘆きしよりは
紫の上が源氏の絵を見て詠んだ歌
~ うきめ見し そのをりよりは 今日はまた 過ぎにし方に 帰る涙か ~
源氏が須磨にいたころを思い出して詠んだ歌
◇最初は親友でライバルだった源氏と頭中将ですが、年をとって重要な役職にお互いつくと相手よりも上を目指すようになります。今でいうマウンティングでしょうか。それは自分の役職もそうですし、娘のポジションも相手を上回りたい。
どちらも十分に出世しているし、周りの評価も高いんですけれどね。
「やっぱりナンバーワンがいいのかなぁ」
オンリーワンの技量を極めればいいと思うのですけれどね。
「あ、その歌小学校の合唱コンクールで歌ったよ♪」
こまちちゃんが歌いながら手を動かしていますがあの歌の振り付けではないようです。
「これ、手話だよ。何年経っても忘れてないみたい」
「もともと特別なオンリーワン♬」
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17.3 コレクション対決!
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