合図


遠くで

わたし専用の合図が

明滅していた

わたしは

目隠しされたまま

それを確認しようとしていた

奇跡

というのは

ほぼ起こり得ないから

そう呼ばれているのに………

わたしは合図を見逃した

わたしを乗せる列車は去った

もう二度とここへ訪れることはない

その時、流れ星が頭上を駆けた

通過したあと

わたしはふと夜空を見上げるのだろう

勿論もうそこには何も無い

わたしは結局そんなことばかりを繰り返すのだろう


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