第2話 クラッシュ!!!

 ドンッと肩を突然強く押された感触は残っている。

 前のめりにバランスを崩して車道へよろめいたオレは咄嗟に左を振り返った。

 ヘッドライトの眩しい光の向こうにうっすらと青い四角いトラックの車体が見えたような気がした。


――プワンッ!プワンッ!プワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!


 耳をつんざくクラクションの音。


「――ヤバッッッッッ!!!」


 叫ぶ間もなかった。




 それ以降の、オレの記憶はない。

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