第89話~初公開・オールスターズプロフィール~
――ゲーム電脳世界『ゲームワールドオンライン』に、天から舞い降りしデジタル粒子から、新たなる挑戦者が現れた。
シャッフルオールスターズ、G−1グランプリ以来の異世界転入である。
5人の目の前にある風景は巨大な森林と、それを覆うSASU◯Eと見まごうような数多くのアスレチックが立ち並んでいた!
「槍ちゃん、ここが――!!」
「ここがアクションゲームのジャングル、【アドベンチャー・フォレスト】だ!!」
【アドベンチャー・フォレスト ―ADVENTURE FOREST―】! それは五体の筋力、体力を極限に使いこなし、フルアクティブなプレイヤーを歓迎するアクションゲームの大密林。
このエリアを攻略するのに理屈は要らない。ただ体を動かすことに意義があるのだ!!
「すごーい! 公園のアスレチックよりも本格的!!」
「作者のアスレチック好きが全面に染み渡るようなエリアだよ。そうでなくても、運動不足なプレイヤー達が良く来てるんだ」
アスレチック好きの作者もニヤニヤしながら執筆している間にも、剣達はエリア探索をする。
「このエリアはアスレチックだけじゃないぞ。探索系のものやダンジョンもこの森にあるって聞いたよ」
槍一郎が言うように、アドベンチャー・フォレストには、モンスターを討伐しながらレアな素材を集めるものや、ローグライク型ダンジョンのように地下奥深い世界に飛び込んだりできるのだ。
「で、どうしたら新しいゲームとか知らないエリアに挑めるんだ?」
「プレイギアのプロフィールを開いてみて」
そう言うと剣は自分のプレイギアを開き、プレイヤーレベル等が載っているプロフィールをタップ。
「プロフィールの下の方に空欄があるだろう? これはプレイヤーが各ゲームでハイスコアを取ったり、大会で優勝したりすると実績の証として【エンブレム】が貰える。その為の空白だ」
「エンブレム! カッコ良そうやな!!」
ゲームワールドのシステムの一部、ゲームで良くある『やり込み要素』として【エンブレム】が用意されていたのだ。そのエンブレムの取得によって、シークレットに解放されるゲームやエリアも存在する。
剣にはまだ、新品のノートの如く真っ白に実績が無いが、何かを極める事に対しては、剣は高揚が止まらなくなっていた。
「……てかさ、俺のばっかじゃなく、槍ちゃん達のプレイヤーレベルも見せてぇや! 読者の皆様に理解出来へんやろ!!」
剣さんも何気に、読者の皆様の視線が気になってきたようですねぇ。
それは良いとして、渋々ながらも槍一郎達は各々のプレイギアでプロフィールを見せた。
○―――――――――――――――――――○
・桐山剣 プレイヤーレベル:31
[プレイヤーステータス]
・アクション:296・シューティング:276
・ロールプレイ:304・タクティクス:312
・スピード:289・ブレイン:277
・ハート:281・ミュージック:263
・ラック:321
【エンブレム】なし
○――――――――――――――――――――○
今のところ分かっているのは剣さんの現在のプレイヤーステータスだけ。いよいよお待ちかね、ここからは他のメンバー全員のプロフィール公開だ。
○―――――――――――――――――――○
・天野槍一郎 プレイヤーレベル:42
[プレイヤーステータス]
・アクション:316・シューティング:302
・ロールプレイ:298・タクティクス:390
・スピード:417・ブレイン:330
・ハート:209・ミュージック:300
・ラック:291
【エンブレム】
ソニックバトル F-MAX No.1ハイスコア
バーンアウト・トライアル No.1ハイスコア
第23回G-1グランプリ ベスト32
WGC公認オフィシャルプレイヤー 関西代表認定etc.
○―――――――――――――――――――○
○―――――――――――――――――――○
・畠田レミ プレイヤーレベル:28
[プレイヤーステータス]
・アクション:211・シューティング:179
・ロールプレイ:190・タクティクス:221
・スピード:228・ブレイン:291
・ハート:231・ミュージック:279
・ラック:250
【エンブレム】
テトリス 殿堂入り
○―――――――――――――――――――○
○―――――――――――――――――――○
・高橋豪樹/プレイヤーレベル:48
[プレイヤーステータス]
・アクション:493・シューティング:362
・ロールプレイ:370・タクティクス:469
・スピード:406・ブレイン:335
・ハート:4480・ミュージック:337
・ラック:326
【エンブレム】
ワールドファイターⅡ 関西ブロック大会 優勝
拳華成闘 世界大会 日本代表 ベスト8etc.
○―――――――――――――――――――○
○―――――――――――――――――――○
・河合みのり プレイヤーレベル:12
[プレイヤーステータス]
・アクション:139・シューティング:128
・ロールプレイ:141・タクティクス:138
・スピード:135・ブレイン:147
・ハート:210・ミュージック:137
・ラック:132
【エンブレム】なし
○―――――――――――――――――――○
完全な詳細は明かせない所はありますが、今のところ皆さんに見せられるのはここまで。
「槍ちゃん凄いじゃない! G−1グランプリでベスト32ってプロ級よ!?」
レミが槍一郎の形跡に驚いてる反面、槍一郎本人は浮かない顔をしていた。
「……ただマグレだっただけだよ」
「槍くんも凄いけど、豪樹さんも凄すぎるわ……格ゲーで優勝とか!!」
みのりは豪樹のデータを見て、目をキラキラ。
「これも心技体の成せる技、それと長年のキャリアの差やな!」
二人の輝かしい実績の反面、まだゲームワールドを行き来していないみのりの事は皆は触れなかった。
オールスターズ全員それは承知している上、あまり言及しないのも優しさなのかもしれない。
「……もう気が済んだ?」
槍一郎はプライバシーを覗かれて、若干うんざり気味であった。
「ん、充分。やっぱり皆すげぇなぁ!」
「私も頑張んなきゃなぁ……」
剣とみのりはゲームをやる前から余韻に浸りつつあった。
「じゃ、何からやる?」
「そうだなぁ……?」
「――――オイ、お前ら!!!!」
剣がエリアのゲームを挑もうとしたその時、突如剣達に呼び掛けるプレイヤーの声が。
剣さん、あのプレイヤーはどなた!?
「いや、俺が知るかッッ!!」
失礼しました。
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