君との約束
秋風の通る道
北山を下る時
軋んだ肩下ろし
ゆっくり歩いた僕たち
あの日の思い出を胸に
木霊する泣き声響き
誰も来ない病室に
僕は独りきり
いったい何が悪かった
悪いのは誰でもない僕だ
だけど言いようのない苦しみ
張り裂けた傷を癒すのは何
僕ら以外みんな死ねなんて
叶わないから一緒に死んで
それが僕らの最初の約束
それが僕の生きている理由
銀杏の葉落ちる道
定禅寺から柏木
澄んだ眼差し
ゆっくり歩いた僕たち
あの土地の風を胸に
忘れたくない希望持ち
誰も来ない病室に
僕は独りきり
いったいどこで間違った
間違ったのは他でもない僕だ
だけど間違った覚えもない
張り付けた笑み剥がすのは何
僕ら以外みんな死ねなんて
叶わないから一緒に生きて
それが僕らの最後の約束
それが僕の生きている理由
分け合った珈琲
半分このシベリア
真夜中のコンビニ
喫煙所に寄り掛かった
昇っていく煙草の煙
冷気とともに吐き出した
家まで伸びる坂道
手を繋いで歩いた
いったいどうして生きていこう
生きるのは他でもない僕だ
地に足つかない感覚に
吐きそうになりながら生きていく
僕ら以外みんな死ねなんて
叶わないから一緒に生きて
それが僕らの最後の約束
それが僕の生きている理由
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます