第30話〜悩ませてくれる!
ーーーーーーーーーー。
3、取得するボーナスを選ぶ。
4、取得するスキルを選ぶ。
5、特典ボーナスを選ぶ。
ーーーーーーーーーー。
1と2の選択で金貨100枚と魔法の収納袋を選んだ。
魔法の収納袋はそれ自体の見た目はその容量からは想像もつかないほど小さい。
せいぜいナップザックくらいの大きさだ。
見た目も厚手の革でできた普通の袋で、体育館三個分の容量があるなんて信じられないな。
しかも持ち物の魔力量に比例するとか。
まぁ魔法の収納袋の実験はおいおいやるとしよう。
さて、今度はどんな悪ふざけが混ざってることやら…。
ーーーーーーーーーー。
3、取得するボーナスを選ぶ。
・取得経験値倍化
・必要経験値半減
:
:
・スキル熟練度増加大
:
:
・資質向上
・限界突破
:
:
・職業自由選択
:
:
・隠しパラメータ解放
ーーーーーーーーーー。
おお?
念のため一番下までスクロールしてみた。
けれどぱっと見で悪ふざけだと分かる選択肢はなかった。
それに有用な選択肢ばかりだ。
どれか一つだけと言わず、まとめて欲しいと思うようなものがズラリと並んでいる。
「…………。」
さすがボーナス。
その中でもとくに有用だと思えるものを抜粋していく。
うーん、一つだけ選ぶとなると本当に迷うな。
ベルに詳細を聞きながら慎重に決めよう。
…………。
…………。
…………。
数時間が経過した。
『あのぉ、ナナシさん?別に時間制限はないんですけど、そろそろ決めませんか?ここは隠蔽された安全地帯ですけど、それでもいつまでも安全というわけではないんですよ』
未だに選びきれていない俺を見かねてベルが話しかけてきた。
優柔不断と笑いたければ笑うがいい。
この選択が今後の行動を左右すると思えば慎重にもなる。
候補は絞り込めている。
スキル熟練度増加大と限界突破、職業自由選択だ。
…………。
チュートリアルでの経験とベルからの説明でこの世界のシステムについては大まかに理解した。
その上で重要だと考えられらのがスキルの存在と職業による補正だ。
レベルが上がることでステータスは上昇する。
そしてそれには個人差がある。
本人の適性によって伸びるパラメータに差異が生じるようなのだ。
レベルに大きな開きがあれば誤差でしかないような数値でも、同レベル帯では致命的な差になりうる。
そして同じレベルとパラメータでも、スキルの有無で大きな差が生じる。
例えばステータスでパラメータが全く同じ人族がいたとして、同じ剣術を同じ練度で習得していたとする。
片方に【剣術】スキルがあり、もう片方は【剣術】スキルを持っていない。
その場合、【剣術】スキルのない方は決してある方には勝てないのだ。
スキルとは補正。
発現するだけで関連するステータスに補正がかかる。
多少レベル差があろうとも、スキルの数やスキルLvの高さで簡単に差を埋められ、もしくは超えられてしまう。
そこにさらに職業の存在。
これはステータスとスキルに補正がかかる。
そればかりか職業専用スキルという通常のスキルよりも強力なスキルを身に付けることができるのだ。
スキル熟練度増加大があれば通常よりも簡単にスキルLvを上げることができる。
職業自由選択は自分に適性のない職業に就くことができる。
できれば二つとも欲しい。
そしてそこに限界突破。
スキルLvの最大値は10まで。
ステータスもSSSまで。
しかし限界突破さえあればそれらの制限は解除される。
序盤は意味がないが、しかし長い目で見れば有用だ。
さすがクリア特典。
悩ませてくれる!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます