第12話 困っていないことまで、困らない


マドンナは

一か月に2~3回

不眠の日があります。


私の不眠というのは

40時間以上連続で起きているということです。



寝つきは

物心ついた頃から良くなかったの。

子どもの頃から

寝るのが苦行でした。


寝付くのに、

基本、2時間~3時間を要したからです。

長い時は4時間以上。


当然、寝起きはつらい。

やっと眠れたらすぐ起きなきゃだから。

無理矢理起床する。

起床から数時間は

頭がボーッとしているzzz



転機が起きたのは

数年前の

息子のアドバイスから。


「寝らんないなら、諦めて起きたほうがいいよ。」

無理矢理ベッドにいても疲れるじゃん、と。


そう、私は寝るために疲れていました。とても。


その日から

私の半世紀に渡る

夜ごとの苦行は終わりを告げたの。


私は

不眠と闘うのをやめたのです。


ベッドに入って3時間が経過しても目が冴えていたら

その日は寝るのをあきらめます。


夜中に目覚めて寝直せないときも

3時間頑張って駄目なら

そのまま起床します。

その夜一時間しか眠っていなくても。



大体夜明けまで残り3時間ですから、

それまでリビングでゆったり自由に過ごし

夜が明けて

ご近所迷惑にならない時間になると同時に

家事始動です。



それから

普段は

ボーッとしていて抜いている朝食を

ゆっくりたっぷり頂きます。



全く眠くありません。

意識はむしろクリアで爽やかです。

呼吸だけが

いつもよりゆったりとしています。


ときたま

夕方に一時眠気がくるときもありますが

そんなときは20分の仮眠を入れて

そのまま日付が変わるまで起きています。


体調はいつも通りです。

むしろ活動的で

仕事に支障もありません。

全然OKってやつです。



翌日からは

睡眠はリセットされて

イイ感じに戻ります。

超楽♪


半世紀、損をしてしまった気持ちです。



眠れないので

睡眠薬や睡眠導入剤や精神安定剤を常用したり、

何とか寝なければと苦しんでいる人達がいますね。

マドンナの親もそうです。


眠ってばかりだと

仕事や生活に支障があります。

したい活動も出来ませんね。


でも目が覚めていることで

出来なくなることは有りません。



毎晩きちんと眠らないと

誰かに罰せられますか?


不眠で死んだ人はひとりもいません。

(ちゃんと調べたよ!)


眠気はいつかちゃんときます。



マドンナのバイオリズムは

特殊かもしれません。


でも、思い切って

不眠に逆らわなかったら

却って楽で快適な

「健康的」な日々が手に入りました。



さて、

今日の記事は

不眠のすすめではありません。


あなたが

困ったことだと考えていること、

それは、本当に困ったこと?

という

問いかけです。


何となく

困るに決まっている

と、

思い込んでいるだけかもしれませんよ?



「困る」根拠はなんですか?


その根拠が

「思い込みから来る不安や恐怖」

だとしたら

それこそが

あなたを悩ませている本体かもしれません。



正体不明のものは

怖いと思うものです。


「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

という川柳があります。

幽霊だと思って怖がっていたものが

あらためてちゃんと見てみたら

ススキの穂だった、というものです。

あんまり怖がっていると

ススキの穂が

幽霊に見えるということです。


あなたの困っていることは

本当に困ったことですか?


あなたの恐れていることは

本当に恐ろしいことですか?



みんなが「困る」と云っているからといって

一緒になって困らなくてもいいんです。

その逆もまたしかりです。



あなたのことは

あなたの責任で

自由に考えて自由に決めていいんですよ。



日本は

資本主義国家です。

人々の不安を煽る情報で溢れています。

不安と恐怖を煽れば

愚かな人民がたやすくコントロール出来るからです。


コントロールされた人々は

不安から逃れようとして

ヒステリックに

健康や美容や塾や娯楽や保険にお金を使い

国防に憂慮し

広告者を儲けさせます。




広告者は

個人であり

メーカーであり

団体であり

メディアであり

自治体であり

国であります。


お金にもならないのに

二次広告

三次広告をしてくる

広告信者も溢れています。



賢い消費者でありましょう。

あなたに本当に必要な不安だけを

買いましょうね。

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