10.プログラム



あの日の僕は泣いていた

青い涙は僕を濡らす

隣にはもう誰もいない

少しずつ世界は壊れていく


思い出という名前のつく何かに

捨てる順番を付けるようなそんな日々

捨ててしまえるなら いらないさ


Ahhh…… 時は命を刻む

Ahhh…… そんなこと知ってるさ


世界にありがとう

君と一緒に伝えたくなって

手探りで探す 終わらないはずの始まり

この世の果て 死ぬまでには

きっと見えるはず


未だに手鏡の奥

写る顔 死にそうな程醜くて

張り裂けそうな心の蓋を

閉められなくなる

ずっと味方だと思ってた

この時を



地雷探知機にすら見つからない僕

ほんとどうかしてる そう思える

僕だってこの世界に

生きてるっていうのに


出会えたのは 決まってたことで

初めから 僕はどこにもいない

何もかも奴の思い通り

この虚しさまでも飼い慣らすのか


Ahhh…… 教えてほしい

Ahhh…… 決めさせてほしい


世界のありがとう

君と一緒に支えられなくなる

始めることも壊すことも

見てるだけなんだ

僕にはどうも触れることはできない


そんなに急がなくていいだろ

どうもこうもこの世界は

優柔不断で何もかも他人任せらしい

それならいっそ動かしてよ

この時を



Ahhh…… 時間以外で

Ahhh…… 動く命がほしい



世界にありがとう

君と一緒に伝えたくなって

手探りで探す 終わらないはずの始まり

この世の果て 死ぬまでには

きっと見えるはず


未だに手鏡の奥

写る顔 死にそうな程醜くて

張り裂けそうな心の蓋を

閉められなくなる

ずっと味方だと思ってた

この今を


この時を


この世界を


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