05.オーバーロード



僕が息をするこの世界は

夢を見るにはとても狭過ぎて

慣れ合いと妥協と糧で

進む道をつくってきたんだ


いいか決して道は反れるな

よそ見の仕方教え忘れられて

そんなもんで一体僕に

どこに行けと言うのか


目的地だけしかない僕に


世の常識とは正反対の方

教科書には載ってない地図の方

そこにはいつも 未知の光が

僕らのこと 腹を空かせ待っていた


いつだって僕が正しいと

疑わず信じてきたことを

胸に抱いた好奇心という

木の実を


練り混ぜて全て食い尽くした

この体と心で

その枠線飛び越えて

まだ見ぬ世界に会いに行こう


その線を越えて



僕がまさに今目にしてるものは

僕の視界だけにあるわけじゃない

悲しみや苦しみ 怒りの全部

誰もが抱えて道を進んでいる


それなのに 僕はいつしか

それら全部独り占めしてばかり

自分一人犠牲者面して

勝手に道を潰していた


悪いのは僕の方だな


「退屈だ」が口癖になった頃

自分の道にも嫌気が指した頃

君が歩んできた 道の方から

希望の光が僕を手招きしていた


いつだって僕が正しいと

疑わず信じてきたことは

大事にし続ければきっと

美しいけど


錆び付いた心と

渇ききった体はいつも

正直になりたがっていた

僕もいつか越えなくちゃな


まだ見ぬ世界へ



いつだって僕が正しいと

疑わず信じてきたことを

胸に抱いた好奇心という

木の実を


練り混ぜて全て食い尽くした

この体と心で

その枠線飛び越えて

まだ見ぬ世界へ


ありがとう

すべて君が教えてくれたことだよ

僕はまだ何も知らない

何も見てない


いつか行こう

君と手を繋いでその先にある景色

君となら怖くないさ

あり得ないくらいの奇跡

一緒に歩んで行こうよ


その線を越えて

まだ見ぬ世界へ


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