第6話 巫女長さん大激怒、だがそこにワイバーンの群れが!


「勇者よ! 何をなさっているのですか!」

「いや、この聖剣バカ、抜けるつもりがない、とか言いやがるんで横から圧かけてへし折ってやったんすよ!」

「聖剣をバカ呼ばわりした上に折るだなんて!」

「ところでこの中折れ聖剣で魔王とヤレますかね?」

「表現に気を配りなさい勇者よ!」

「はーい」

 とりあえず中折れ聖剣をぶんぶか振り回してみる。折れてるせいもあるが、見た目よりずいぶん軽い。実際の剣なんか見たことも触ったこともないが、こいつがガチの聖剣なんだってことはよくわかった。


「巫女長!」

「なんですか! 今、見ての通り取り込み中です!」

「それが、大変なんです!」

「なんだというのです!」

「大聖宮目指してワイバーンの群れが迫っているのです!」

「なんですって!」


 うわーお。お約束。

 俺が相手すんのかねワイバーン。対空迎撃の備えでもあればいいけど。

 なさそうなんだよなあ、そういう戦闘準備。


 以下、次回! ワイバーン死す! デュエルスタnry

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