抜けと言われた聖剣へし折ったら怒られた上に賞金首になったので逃亡生活はじめました。
江田・K
第1章 逃亡編
第1話 メンヘラ女に刺されたら自称女神が出てきた。
彼女の家で料理中。
彼女は買物に外出中。
も少し切れる包丁が欲しい。キッチンもちょい広くならんかな、とか思ってたら、玄関が開いた。
俺は「おかえり」と声をかけた。
が、姿を見せたのは彼女じゃなかった。
え、誰。
「誰ですかあなた!」
「それこっちの台詞ー! あんたこそ誰だよそもそもどうやって部屋に入ってきた」
「そんなもの合鍵に決まってるでしょう!」
うわあ、メンヘラストーカーじゃねえか! しかも彼女の!?
「ねえ、せんぱいを騙して部屋に入って一体何をしているのかしら!?」
あんたにだけは言われたくねえ。
「料理だよ。晩飯。あんたも食ってくか?」
俺の平和的提案をメンヘラ女は一蹴した。
「そう、そうね。せんぱいの前であなたを捌くのはいいかも」
可愛い手提げから包丁を取り出してきやがった。
しかもめっちゃ切れそうなやつ!
「せんぱいを、返せえっっ!」
任侠映画の鉄砲玉役より躊躇なく包丁を腰だめに突っ込んでくる女。
俺はこの時の対応を一生後悔する。
受け止めた。
途中まで切っていた、半玉残ったキャベツで。
どすっ。
キャベツの防御を容易く貫通。メンヘラ包丁は俺の腹にぶっ刺さった。
その後も、刺す刺す刺す刺す刺す。
あ、死んだわ俺。
――暗転。
「目覚めなさい」
「お?」
「この度は大変なことでしたね」
「はあどうも。で、美人のお姉さん、どちらさま?」
「神です」
「あー、シューキョーは間に合ってますんで結構です。盆正月とクリスマスにちょこっと世話になる程度でして」
「神です。信じなさい。このままだと死にますよあなた」
メンヘラ女の次はシューキョー女か。
どうなる俺。
以下、次回! 続くんかコレ?
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