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 なぜだか冷凍のたこ焼きを普通のお皿では無く『紙皿』を使う母上様。


 いや、まぁね。洗い物減るから楽だし嬉しいんだけどね。


 食べ終わった後に、その空いた紙皿の上に私は蜜柑の皮をポイッと捨てた後に「あ……もしかしてらたこ焼きお代わりする?」と言いながら、お代わりの事を思い出す。母上はそんな私を見ながら「うん。しようかなぁ〜と思ってた……」とひと言。

 私は慌てて紙皿に入っている蜜柑の皮を取り、ゴミ箱にポイッ。


「大丈夫、大丈夫! まだ使える! ちょ〜っと、蜜柑の香りという名のアクセントがつくだけ!」

「ほぉー。なら、あんたはこの紙皿でたこ焼き食べるんだな」


 ジトっとした目でそう言われ、私はそっと目を閉じた。


「蜜柑の香りのたこ焼きか……無理だな!」


 そして、お腹いっぱいです。

 はい、すみませんでした。

 態とじゃないのは確かですよ。ほんと。


 その数分後、母上様はその紙皿で何だかんだでお代わりをするのだった。(新しいの出すの勿体ないからね)

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