第8話 その戦いの意味

このバーネル空軍基地の隊内での反乱も収束されつつあった。各セクションの戦況報告によれば隊内反乱を画策していたことは確かでその部隊の指揮官も数人拘束されたとの情報もある。そもそも共和国と連邦との開戦に至った経緯と今回の暴動もとい反乱は関係があるようだった。


荒木中尉は反乱部隊を搔い潜り基地のとある地下深くにあるセクションにたどり着いていた。


そこには分厚い鋼鉄製の壁と扉があり、

とある情報端末とセキュリティーを兼ね備えた装置の前には見かけたことのある博士とエンジニア一人が立っている。


「ようこそ、荒木博士・・・いや、現在(いま)は荒木中尉か」

「お待ちしておりました。我々もひやひやものでしたよ。反乱部隊と交戦になっていたらと思うと・・・」


「これはこれはジェンキー博士久しぶりだな。反乱はどうでもいい、それよりも例のコードがある。ストライクパッケージだ。これはいったい何の差し金だ?」



手に握られたのは単なるアクセスカードキーではないらしい。


 「ストライクパッケージ」 型番が G-37965634091と刻印され


ICカードが埋め込まれている。


カードをジェンキー博士に提示すると取り上げるようにして


「そう、このコードだ。早速承認しよう。アクセスコード権限。

  【ジュミナス】じゃ、コードブレイク・・・・・・」


そう画面に向かって言うとカードをエンジニアに渡してカードを読み取り機にタッチした。


システムが許可を示す表示を映し出し分厚い扉がゆっくりと横に開きだした。暗かった室内が照明が点灯し照らし出され始めた。



「これが例の新型機か・・・」と荒木中尉は言った。







次話に続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る