魔物退治やった事ないからやってみる

東雲三日月

第1話 決意


 


 リサは150センチの髪の長い女の子。




 最近村に魔物が来て、畑や家までも荒らす様になり、何とか一命は取り留めたが、人まで襲われるようになった。




 作日、襲われたのはクロスおばさんの息子さんだった。「困ったわね。どうしましょう。」おばさんは困り果てていた。




 一体何処から魔物がやって来るのだろうか?




 魔物があふれる世界にでもなってしまったという事なのだろうか……




 次の日、リサは早朝目が覚めたので、布団から出ると、まず最初に窓を開けて、朝日を浴びる。




 朝日を浴びると、心のバランスを整え脳に幸福を感じさせるハッピーホルモン「セロトニン」が分泌されて、安定した心で1日を過ごすことができるからである。




 また、目に太陽光を取り込むと、睡眠に関わるホルモン「メラトニン」が抑制され、本来25時間である体内時計のズレが、24時間にリセットされるのだ。




 リサは動きやすい服に着替えると、何時も通り、家周辺を走しることにした。




 朝から運動はとても大切なことで、寝ている間に滞った血液を循環させ、眠っていた身体を覚醒させる効果があった。




 また運動することにより、脳内で快楽物質であるドーパミンが放出される。この物質は、精神を安定させ自信を持たせる作用があった。




「今日も朝から気分が良いわ。」




 帰宅すると、冷たいシャワーを浴びた。




 冷たいシャワーを浴びると、免疫、リンパ、循環器、消化器などの全身の調子を整えてくれる作用があった。また代謝を活発にすることによって、太りにくく痩せやすい体質に改善できるという効果も期待できるからだ。




 時間に余裕があるので、茹でた卵やナッツ類や、焼いた鹿肉等でのんびりと食事を摂ると、仕事場である畑に一番乗りで向かった。




 皆が畑仕事に集まってきた時だった。




「今日から私は剣士にるわ!!」リサは決意を固めると、農民仲間に告げた。




「私が魔物を退治してきてあげる。この村の平和……この世界の平和を取り戻しに行ってくるわ。」




 皆が驚いた。リサは女の子である。こんな子に魔物退治ができるだなんて誰にも想像も出来なかった。




「魔物退治をしたい気持ちは分かるけど、無理し無くていいんだよ。女の子なんだから。」村1番の力持ちのマゼルが言った。




「御願いします。私を魔物退治に行かせて下さい。皆、私には無理だと思っているのは分かっている。でも、やってみた事も無い事にチャレンジしてみることってとても良い事だと思うの。」




「覚悟があるなら、行ってきなさい。辞めたくなったら何時でも帰っおいで。」マゼルが言った。




「頑張ってきてね。応援してるからね。」クロスおばさんはギューって抱きしめてくれた。




 リサは急いで家に帰ると、出発の準備を始めた。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る