第3話 だんなさんに髪を洗ってもらう
這うことよりも、背中のずり這いのが楽なのだ。赤ちゃんは頑張ってズルズル動くと可愛いけど、おばさんが這いずる姿は鬼気迫るものがある。捕まって立てたのが、左足の付け根が痛くて立てず、トイレはタオル掛けやウォシュレットが壊れるんじゃないかと思うくらいの掴みっぷりで。こんな時、TOTOのウォシュレットは素晴らしい!お風呂なんて入れないから、お尻を清潔に保てる!やっぱり考えた人は天才だと思う。そして、年齢関係なく、手摺りのあるトイレにしなくちゃならんな。絶対近々リフォームしなくちゃ。
食べるのも寝ながら。旦那さんが早く帰ってきてくれて、おでんあっためてくれた。暖かいものがありがたい。そして、まだうつぶせができたんだ、この時は…。
翌日病院だから、旦那さんに懇願して、髪の毛を洗ってもらった。臭くたって気にすることないといってもらったが、一応、女としての意地があるもんね。うつぶせでそして、足も洗ってもらった。これは介護、上手だな!と実感!
翌日、また息子に介添えしてもらいながら、タクシー呼んで病院へ。車いすを早速借りて移動してもらう。が、私、座ると激痛が襲う。なんとか痛くない座りどころを見つけ、斜めに傾いでいると、前回私を見て速攻車いすを用意してくれた看護師さんが、大丈夫?と声かけてくれた。こういう声かけ、こんな状況の時には、ありがたい!ほんと私が若い男の子だったら、絶対看護師さんと結婚したい!だって優しいし、気配りあるし、いいよ!また、私がもし中学生だったら、看護師を目指したい!やっぱりすごいよ看護師さん!ホントお世話になってます。
足の付け根のMRIをとって診察。骨折はないものの、ちょっと心配なとこがあるから年明けの検査とおっしゃる。私としては、腰に注射してもらった知り合いがしばらく痛みが引くときいたので、と先生に聞いた。トイレになかなか行けないで、日中どうしてよいか…と言ってしまった。若い先生なのに、申し訳ないが、排泄は人間の尊厳だと思う。これは自分でトイレでやりたいしゃないか!
そしたら、ちょうどベッドが空くから入院しますか?と言ってもらえ、はい!といって、即入院。本来、年末なら家に帰りたいと思うだろうが、これだけ何もできず、この先何度も背中這いずりでトイレにいでてたら、ハゲるよ。だから、病院入れて良かった良かった!
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