強すぎた人類
@smallwolf
第1話 神様は人類を滅ぼすことにしました
2200年
ある日、神様は決めた。
「うん。人間滅ぼそう・・・」
環境汚染するし、人間同士でしょっちゅう争うし、他の生物食い物にするし・・・
「創ったのは失敗だったな・・・」
このままだと僕の地球壊しそうな勢いだし・・・
まぁ思い立ったが吉日だ
「轟雷で地上の人類滅ぼそう。」
そうして雷が降り注ぐ。
「これで人間たちしばらくしたら死滅するだろ。」
その頃、地上
災害対策本部
「室長!雷レーダーに反応あり!数秒後に多数の雷が落ちます!」
「強力避雷針セット!雷はどれくらい続く?」
「不明です!しばらく続くとしか・・・」
「なら都市全体に対雷のバリアーを張る!多少電力を使うが構わん」
「了解!!」
数日後・・・
「え?地上無事なんだけど?人類滅びてないけど何で?」
え?何あのバリアー、人間雷防いじゃうの?
「ならば地上を水で洗い流すだけだ。昔のようにな」
そうして地上に雨が降り注ぐ。
「この雨は地上が水で包まれるまで続く・・・これで人間は滅ぶ、今回は箱舟なんぞ用意せんぞ・・・またしばらくしたら様子見よう・・・疲れた・・・」
その頃、地上、災害対策本部では
「室長!大雨が来ます!」
「ん?そんなの都市に常時展開してるバリアーで濡れる心配すらないだろ?畑とかに水が行くようなシステムになってるし、飲み水に変換できるし問題ではないだろ?」
「今回の大雨は何日も休みなく世界全体に降るようです!降り続ければ様々な場所が水で埋まってしまいます!」
「あー、ならごみ処理場の人工ブラックホールの方に水を誘導してくれ。そうすれば水が多すぎるなんてことはない。あー、だが多すぎる分だけだ。ほかの分はいつも通り畑に分配、飲み水に変換等してくれ」
「了解!!」
1か月後・・・
「あれぇ?地上なんともないじゃん・・・なんで?」
なんか人間の住んでる都市に前みたいにバリアーみたいなの張ってあるじゃん?なにあれ?
しかも水が変な黒い穴に吸い込まれてるじゃん。ナニアレ?
もしかしなくてもブラックホール?あれ人間作り出したの?嘘でしょ?
「クソがあああああ!こうなりゃなんでも降らしてやる!!雨!雷!雹!なんでも降らしてやる!!」
そうして様々な物を降らせる。
「おらああああああああああああ!!つ・・・疲れた・・・寝よう・・・」
神は深い眠りに就いた。
5年後・・・
「なんで滅びないんだあああああああああああああ!!!!!」
どんなものもバリアーやらブラックホールで防がれてる・・・
しかもそれにエネルギー使って俺の地球をやっぱり滅びに向かわせてるし・・・
「こうなりゃ俺自らが乗り込んでくれるわ!!!滅びろ人間!!!」
そうして神は地上へ降りた
神の背丈は100メートル近く・・・その拳は大地を砕き、その吐息は全てを吹き飛ばす。
はずだった。
「なんなのこのバリアー・・・なんでこんなに硬いの・・・」
神は都市の頭上に展開されたバリアーの上で立ち往生していた・・・
その頃・・・災害対策本部
「室長!都市上部のバリアーに何かが取り付いています!!」
「なに?モニターに移せ!」
「了解!!」
そして映し出される神の姿
白髪の老人、白の衣装を纏う姿は人々の想像している神の姿に近かった。
「でか!!なんだあれ!怪物か!!」
「どうなさいますか?」
「排除・・・いや・・・捕らえろ!ミルガウスの使用許可を取れ!」
「了解!!」
しかし、誰も神とは思ってくれなかった・・・
ミルガウスとは・・・
人類が争いの中で生み出した禁じられた兵器である。
高さ3メートル程のロボット。中に人が乗って操縦する。
禁じられた理由・・・それは強すぎる力にあった。
走るだけで周りを破壊しつくす。その攻撃は直線状にある何物をも破壊しつくす。
争いの中で一時使用されたが、ミルガウス同士の戦いは周囲に多大なダメージを与えるとして使用を禁止されていた。
それが今!解禁される!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「マジどうしよう・・・バリアー・・・人間滅ぼせない・・・」
「ん?なんか飛んでくるな!消えろお!!」
神はその拳を飛んできた物体、ミルガウスへとたたきつける。だが
「痛っ固!!」
そうしてミルガウスから放たれる糸
「なんだこれは・・・体にどんどん絡みついていく!取れん!なんだこれ!!」
神はどんどん糸に巻き付かれ・・・
「縛られてしまった!!こんなものぉ!痛い!力入れたら痛い!」
それは決して切れず、対象を捕縛するのに特化した糸だった。
「ちょっどこ連れていくつもりだ!!??アーーーーーーーーーーーー」
こうして神は人類に捕らえられた。
「だめだ・・・人類強くなりすぎ・・・助けて・・・グスン」
神は誤ったのだ。人間を造ったことを、あらゆる手段を持って自分の力を超える存在を造ってしまった。
神は後悔したが、もう遅い、神はそのまま人間の研究対象としての日々を送ることになった。
その後の神がどうなったのかは誰も知らない…
「ちょっかい出さなきゃよかった・・・」
神は後悔し続けた・・・
強すぎた人類 @smallwolf
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