石上三根子は重い女
やなぎ怜
石上三根子は重い女
「
しみじみといった色をにじませ、
「え?」
「いや、ほぼ毎日
穏地とは三根子の恋人である穏地
うっかり女子高などという極めて華のない場所へ進学してしまった三根子は、生来の内気な性格と相俟って彼氏のひとりもなく大学へと進学した。しかしてそこで春は訪れた。大学のラグビー部に所属するラガーマンの穏地と合コンで知り合い、三根子からの告白で晴れて恋人同士になれたのはつい一ヶ月前のことである。そしてこの一ヶ月、三根子は言葉少ないながらにも浮かれに浮かれていた。
そこに来て、この言葉である。三根子にとっては青天の霹靂も同然であった。
「そうだけど」
否定するいわれもないので三根子がそう正直に肯定すれば、友人はなんとも言えない顔をする。
「それでなにしてんの?」
「掃除とか……料理とか……」
「……それって三根子から言ってんの?」
「そうだけど」
三根子は家事に関しては母親から厳しく仕込まれた。それはどうも三根子の歳の離れた姉が結婚したときに、母がたいそう困らされたかららしいのだが――三根子は未だに詳細を知らされていない。
それはともかく三根子が一人暮らしの穏地の家のことにちょくちょく手を出すようになったのは、ひとえに彼を思ってのことであった。
三根子は話に聞くだけでしか知らないのであるが、大学の体育会系の部活動というのはきついところはそうとうにきついようだ。同年代の男性と比べてもずいぶんとしっかりとした体格の穏地でも、毎日の練習でそうとうにしごかれているようであった。
すると自然、家は食べて寝るだけの場所と化すわけで、加えて片づける体力など残っていないから荒れていく。そんな穏地を慮って三根子は彼のために部屋の片づけをしたり料理を作ってやったりと、あれこれ世話を焼いているのである。
「それ、どん引きされてるって」
「え?」
「でなきゃ家政婦扱いだよ。彼女じゃないって」
気の毒そうな顔をした友人に言われ、三根子はアイスティーのストローをくわえる。ガムシロップを加えた冷たいアイスティーを喉に流し込みながら考える。
「そうかなあ……」
三根子にはいまいちぴんとこない。それは経験のなさがそうさせるのかもしれなかった。恋人という存在は穏地が初めてであるから、今までの恋人たちと比べることができないのだ。ほかにも友人の恋愛関係だとかで比較対象はあるにはあるが、穏地に心奪われている三根子には他人の恋愛関係に興味を示すほどの余裕はなかった。
「穏地くんはいつもありがとうって言ってくれるよ」
「そりゃあ直球では言えないっしょ」
三根子はもう一度「そうかなあ」と言うが、にわかに不安が大きくなってくる。穏地のためならなんでもしたい――というのが三根子の本音で、彼女はいわゆる「つくす女」であった。それに疑問を抱いたことはない。好きな人が喜ぶことをしたいと思うのは自然な感情の発露だと思っていたし、実際に穏地は喜んでくれている。
けれどもし、それが本音ではなかったとしたら。
「――あ、ほらほら、これ見てみなよ」
友人がスマートフォンの画面を見せてくる。三根子が覗き込めば、画面には「彼氏に嫌われる重い女の特徴」と題されたページが開かれていた。
「『頻繁に連絡を取りたがる』『頼んでないのに世話を焼きたがる』『結婚願望が強い』『つくしすぎる』『約束してないのに待ち伏せ』……」
当てはまらない点もありはしたが、それでも心当たりのあることが多すぎて三根子はどきりとした。
穏地が部活で忙しいぶんそれを補うようにショートメッセージで――電話ではないのはSMのほうが電話よりは疲れないだろうという三根子の“気遣い”だ――頻繁に連絡を取り合っていたし、連絡が取れないからと食材を持って穏地の暮らすマンションの前で待っていたこともあった。
家事をするのは苦痛ではないし、それが純粋な奉仕精神から来るものではないことは三根子も承知であったが、思い返してみればたしかに世話を焼きすぎていると言えなくもない。
結婚願望は――もちろんある。そのような素振りを見せたことはないが、穏地との結婚生活を妄想したことはあった。これも結婚願望がある、とみなされるのだろうか?
言葉のない三根子を見て、友人はなぐさめるようにその肩を優しく叩いた。
「……まあ、穏地がどう思っているかは知らないけどさ」
今さらすぎるフォローの言葉は、三根子には届いていなかった。
*
――緊急事態である。
友人から指摘されて始めて自分が「重い女」かもしれないと気づいた三根子は焦っていた。言葉だけは知っていたが、実態がどういうものであるかの知識はなかった三根子は、よもや己が「重い女」などとは微塵も考えたことがなかった。
脳裏に浮かぶのは穏地の人のよさそうな顔である。いつも感謝してくれていたが、内心では迷惑がっていたとしたら――。三根子は頭を抱えてその場で転げ回りたくなった。
付き合って欲しいと言ったのは三根子からである。自分でも自覚しているほどに、三根子は穏地に夢中だった。
きっかけはささいなもので、合コンで先輩からしつこく猥談を振られて困っていた三根子を、穏地がそれとなく助けてくれたことに端を発する。相手をあげつらうわけでも、声を荒げるでもなく、ゆるりといなす穏地の姿に三根子は感心した。はじめは恋心はなかったのだが、合コンで気になって以降、目で追っているうちに三根子は穏地に惚れてしまっていた。
穏地は名は体を表すという言葉の通りに穏やかな気性の人間である。見た目はラガーマンらしくたくましい体つきであるが、その顔に威圧的なところはない。いっしょにいて安心できるというところも、三根子が穏地のことを好いている理由のひとつであった。
そう、穏地は優しい人間である。他人を傷つけるなど、おおよそできなさそうな人間なのである。そうであるからたとえ三根子の言動を迷惑に思っていたとしても、彼はハッキリとそう伝えてくることはないだろう。それは容易に想像できた。
三根子が今すべきことは、可及的速やかに穏地の好感度を下げる行いをやめることだ。そうは言っても今までしていたことをいきなりやめては不審がられること請け合いである。ここは直すべき行いを徐々に、段階的に止めていくべきであろう。
――それに、もしかしたら、もしかしたら穏地くんは別に迷惑とは思っていないかもしれないし。
「え?! お前の彼女毎日家に来て料理してくの? 重くね?」
空き教室から不意に聞こえてきた声に、三根子は足を止めた。心臓はばくばくと派手に音を立て、背中からは嫌な汗が流れる。突然飛び込んできたその言葉は、今の三根子には地雷にも等しいものであった。
三根子はその場に縫いつけられたかのように突っ立ったまま、教室の中へと耳をそばだてる。それは意識的な行いではなく、ほとんど無意識の、反射的な行動であった。
「そうかな?」
次いで聞こえてきた言葉に、三根子は飛び上がらんばかりに驚く。それはまさしく今、三根子の脳裏を占拠している穏地の声であったのだ。ということは先ほどのセリフは穏地の友人のものであろうか。三根子はいけないと思いつつも、穏地の本音が聞けるかもしれないという誘惑に抗うことができなかった。
「家事全部やってくれるとかいいじゃん。つくしてくれてる感、っての?」
先ほどとは違う男の声だ。肯定とも取れる言葉に三根子の心は一瞬浮き上がるが、それはすぐ地中深くにめり込んだ。
「いやいやいや……なんか結婚願望強そうで怖いって。あと掃除するときにめっちゃ部屋チェックしてそう」
「あー……そうか。マーキング? みたいな?」
「カレのものはぜんぶ私のものよ! みたいなさあ。そういう女って束縛強いし」
「別れるときこじれそう」
「ってか穏地の彼女、前家の前で待ってたらしいけど軽くホラーじゃね?」
三根子は手の先からすっと血の気が引いて冷えていくのを感じた。結局穏地の声は聞けずじまいではあったが、これ以上耳を傾け続ける度胸は三根子にはなかった。よろよろと震える足取りでその場をあとにする。三根子の脳内ではすでに仮想穏地が彼女に別れを切り出していた。
段階的に止めていく、などとぬるいことを言っている場合ではない。これは即刻行動を改めねばなるまい。
かくして三根子の「脱・重い女作戦」は始まった。
*
「聞きたいことがあるんだけど……」
それは久方ぶりの、ふたりきりの空間でのことであった。穏地の言葉に三根子は「どうしたの?」と笑顔で答えるが、その内心はボロボロであった。
「脱・重い女」を掲げた三根子は、手始めに頻繁なやり取りをやめた。それでも一年生ということで一般教養の課目があるから、顔を合わせる機会は多いし、言葉を交わすことだってある。しかし三根子も穏地も、付き合っているからといって大学でも終始行動を共にするようなタイプではないから、やはりいっしょにいられる時間は限られている。
三根子はその物足りなさやさみしさを電話やショートメッセージで埋めていたわけだから、それを切るのは断腸の思いであった。しかし男性というのはどうにもこまめなやり取りはあまり好きではないらしい。さらに頻繁な連絡は監視されていると感じて鬱陶しく思うようだ。三根子は今まで、そんなことは考えたこともなかった。
スマートフォンを前に何度もメッセージを送りたくなっては「脱・重い女」と自分に言い聞かせて自制した。穏地からのメッセージにもぐだぐだと話題を振ったりせず、簡潔な言葉で終えた。電話だとその自制も難しそうなので、電話をかけるのはやめた。
余裕のある女はいちいち男の言動を気にしたりしないらしい。そしてそういう風に自由に遊ばせてくれる女のほうが男は好きらしい。
男女関係の奥深さはマリアナ海溝よりも深いと三根子は思った。
次は頻繁な訪問である。これをやめるのはメッセージや電話を自制するよりも難しいことであった。なにせ三根子は一度穏地宅の荒廃ぶりを目にしているのである。己が行くのをやめたとすれば、それがどうなるか、心配で仕方がなかった。
しかし部屋を汚して死ぬということはまずないだろうし、意外に穏地はそんな部屋でも気にしないのかもしれない。三根子がしゃしゃり出て片づけているだけであって、内心では放っておいて欲しいと思っているのかもしれない。一見、部屋が荒れているように見えても、そこに住んでいる人間からするときちんと物の場所は決まっているから、下手に手を出されるのは鬱陶しいという話も聞く。
掃除にかこつけて部屋や持ち物チェックするという発想は三根子にはなかったが、それを疑ってしまう人もいるという。
料理も「わたしって良い妻になるでしょアピール」と取れて重く感じてしまうらしい。食生活にまで口を出されては彼女というより母親だという意見も聞く。
三根子は穏地が手料理を食べてくれるのが好きだ。穏地は律儀に小さなことでも褒めてくれるから、なおさら作り甲斐があるし、そうでなくとも褒められて嬉しくない人間はいないだろう。けれどもそれが、本心からのものではないとしたら――。
それにしても自分は地雷を踏みすぎだろうと三根子は思った。普通の人はそもそもこんな発想をしないから、「重い女」などとは言われないのだろうか? 自然とそういう発想をして行動に移してしまうのが「重い女」たるゆえんなのだろうか? ――答えは出ないが、「重い女」などと思われて捨てられるのはいやだった。それだけはなんとしてでも避けねばなるまい。
だが、ほとんど習慣として体に根づいてしまった事柄を断つのは辛いことである。おまけにそれは穏地との接触を減らすことにも繋がる。穏地が好きで好きで仕方のない三根子にとって、これは過酷な選択であった。だがこれは翻って穏地に嫌われないための措置である。三根子は自分にそう言い聞かせて「脱・重い女作戦」を敢行した。
部屋への訪問を減らすことについて、穏地からはなにも言われなかった。取ってつけたような三根子の言い訳にも、穏地はなにも言わなかった。メッセージの数が減っても、三根子から電話しなくなっても、穏地はなにも言わなかった。
こうなると三根子は逆に不安になる。突然の、ほとんど理由のない行動について気にも留めないということは、穏地の中での自分はしょせんそのていどの存在なのではないか? 穏地にとって自分はどうでもいい存在なのではないか? ……これもすべて、面倒な女心がなせる業である。
不安が巻き起こってもしかし、穏地に突っ込んでそんなことを聞くなど三根子にはできはしない。鬱陶しがられてしまったらと考えると、完全に足がすくんでしまうのであった。
そうして三根子はひとりきりきり舞いしては、自身を消耗させていったのである。
それからしばらくして穏地から部活が休みだからデートしようと誘われた三根子は、彼の部屋を久方ぶりに訪れることになったのであった。始めは外に出かけることを提案してきた穏地を、疲れているだろうからと部屋デートに切り替えさせたのは三根子だ。しかしそこに穏地の部屋がどうなっているのか気になる、見たい、という下心があったことは指摘するまでもないだろう。
そうして久しぶりに足を踏み入れた穏地の部屋は――整然と片づいていた。その事実に三根子は身勝手にもショックを受ける。しかし考えれば当たり前のことだ。穏地は幼子ではないのだから、部屋の片づけぐらいできる。だがその当たり前の事実は、三根子の頭から抜け落ちていたのであった。
自分がいなくてもだいじょうぶなのだという、ごく当たり前の事実を目の当たりにした三根子はひとり落ち込んでいた。やはり自分は勝手にしゃしゃり出る「重い女」なのだということを、改めて眼前につきつけられた気分であった。
しかしそれはそれ、これはこれ。久方ぶりの穏地との逢瀬に自然、心は浮き上がる。
そして話は冒頭に戻る。
「今まで無理してた?」
「え?」
穏地の突拍子もない言葉に三根子は呆気に取られた。そして浮かぶのはこれまでの自制の日々。だがそんな葛藤は穏地が知るはずもない話であるので、やはり彼がなにを三根子に問うているのかはわからなかった。
首をかしげる三根子に対し、穏地はなぜか申し訳なさそうな顔をしている。
「……いや、最近うちに来ないから」
「え?! あ、ああ……うん、そ、そうだね」
三根子はわかりやすいほどにあわてる。「重い女」だと思われたくないのはもちろんだが、「重い女と思われたくなくて言動を慎んでいる」と気づかれたくないのも本音であった。それがバレてしまうのは――あまりにも恥ずかしすぎる。恋愛に疎いということがモロバレだ。それはなんとなく、知られたくなかった。
だが三根子の少ない引き出しでは、それを隠すための上手い言い訳は出てこない。
そうしてもたついているあいだに穏地はなにを思ったのか、妙に真剣な表情で居住まいを正した。
「ごめん」
「へ?!」
「今まで頼りすぎだったよね」
「え? え? え? な、なにが?」
三根子の頭は大混乱である。
「石上さんがいやな顔しないからって頼りすぎてたなって思って」
「え? いや、あの、なんの話ですか……?」
「最近部屋にも来ないし……連絡もあんまりして来ないから……いやになったのかなって……」
「え? ……ええ?!」
三根子はあわてた。それはもう大あわてだ。大きな体を縮こめるようにしてしょんぼりと意気消沈した様子の穏地を前にしては、あわてざるを得ない。
あたふたと醜態をさらしそうになるのをどうにか収め、穏地の誤解を解こうととにかく口を開く。そして、考えもなしにそうしたのが悪かった。
「ち、ちがう。ちがうよ! いやになんかなってないよ!」
「いや、でも前はよく部屋に来てたし。でも俺が甘えっぱなしだからいやになったのかなって」
「ちがうよ! ただ重い女だと思われたくなくて――あ」
三根子は口を閉じた。そうしたあとで青くなる。完全なる失言であった。
一方の穏地は要領を得ないといった顔をしていたが、彼はどうやら三根子よりは頭の回転が速いらしい。なにかを察したらしく、改めて黙り込んでしまった三根子の顔を見る。
「『重い女』……ってなに?」
「い、いや、あの……」
「俺そんなこと一度も言ってないと思うんだけど……」
「あ、はい、そうです」
「そうだよね? じゃあどうして急にそんなこと言ったの?」
「いや、それは……それはあの」
「急に様子がおかしくなったのってそのせいなの?」
「あの、それは、その……えっと……」
穏やかだが否とは言わせぬ穏地の口調に、三根子はなすすべもなく追い詰められていく。
ふたりとも口数の多いほうではなかったが、その内実はあまりにも異なる。穏地は無駄に言葉を重ねないというだけで、決して口下手ではない。対する三根子は口下手ゆえに言葉少なになってしまうタイプであった。
そういうわけであるから、穏地が三根子の口を割らせるのはたやすいことであった。あっというまに三根子はなぜそのような発想にいたったかの発端までもを、詳細に洗いざらい吐かされてしまったのである。
三根子がすべてを話し終えたあと、穏地は深いため息をついた。それを聞いた三根子はわかりやすく肩を跳ねさせる。その顔は言うまでもなく今にも泣きそうな表情であった。
「……浮気してるとまでは思わなかったけど」
「浮気?!」
「ほかに好きな人でもできたのかなあって思ったんだよ」
「そ、そ、そんなことあるわけないよ!」
三根子の愛は重い。それゆえにその愛は一途であった。そうであるから、浮気なぞ頭の端にものぼらせたことがない。だというのによりにもよって穏地から浮気などという単語が出てきたものだから、三根子は虚を突かれた。言葉は相変わらず落ち着きがなく、今にもバラバラになってしまいそうだが、そのことに気を配れるほどの平静さは三根子には残っていない。
「ちがうよ……ただ穏地くんに重い女だと思われたくなくて……」
「別に俺、石上さんのこと重いなんて思ったことないけど」
「だって……」
「俺がそう言ってるんだからいいじゃん。それとも他の人の言葉のほうを信じるの?」
「そ、そんなことしない」
恋は盲目というが、三根子がまさにそれで今ならば穏地が白といえば黒も白になる――というぐらいには彼に心底惚れてしまっているのであった。その穏地が三根子は重い女ではないと言うのであれば、「そうだったのか」とすんなり納得してしまうのが三根子である。
「じゃあその『脱・重い女作戦』とかいうのはやめ、ね」
「……はい」
「俺もいやだったらそれくらい言うしさ」
「うん……」
「石上さんはそのままでいいんだよ。上っ面に惚れたわけじゃないんだし」
そこまで言われてしまうと三根子はにわかに恥ずかしくなってしまう。己の浅慮な言動と、それを許した上で三根子の心をくすぐってくるようなことを言われてしまっては。
「……ごめんなさい」
「そんなに落ち込まないで。俺のことを思ってしてくれたわけだし……まあ、的外れだったわけだけど」
「……じゃあ、前みたいに来てもいい?」
「石上さんがいやじゃないなら」
「……じゃあ、前みたいにしたいです」
こうして三根子の「脱・重い女作戦」はいらぬ騒動を巻き起こし、収束した。
かくして三根子が以前のようにせっせと穏地のもとへ通ってはつくす姿は戻ってきたのである。
だが彼らはまだ知らない。まだいたらぬ「夜の営み」のことでまたひと悶着あるということを――。
石上三根子は重い女 やなぎ怜 @8nagi_0
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