とんでもない作戦
「まず『あずき茶屋』でミコ様と出会うとして、あそこにある座敷は、半個室の様になっていたわね」
「私たちは日本人みたいに座れない、そこでクローイは 胡座をかくか、横座りとなる……まずはロングスカートをはいてノーパンね」
「なぜ?ミニスカートでノーパンでしょう?」
「アメリカ女じゃないのよ、あからさまは興ざめでしょう?」
「ショーツのラインが見えないようにと、それとなく申し上げるのよ、出会いは偶然の産物なのよ」
ブレンダさんの方針は、凛として大人の雰囲気が漂う美女で、いざとなったら積極的、ガツガツした肉食女ではないけど、臆病な女ではない……
「要は恥らいながらも、積極的な毅然とした女ってことよ」
「でもね、一つ注意してね、案外にミコ様は淡白よ、あっそう、なんていわれたら終わりよ」
「女の気持ちなど、ご理解できない方なのよ、そのあたりは鈍感、メイドの間では有名な話」
「実際私も押しが悪くて、危なく大魚を逃がすところだったの」
「わかってくれるのでは?なんてのは期待薄、エステラ様が上手く計らってくれてたので、何とか寵妃の端くれになれたけど、皆さん、ミコ様に抱いていただくために、結構努力されているみたい」
「そういえば、富田さんは覚悟を固めて、勝負下着で迫ったといってられたわ」
「でしょうね、富田さんは大した物よ、私は行動が伴わなかった、クローイはそんな事に、ならないようにしてほしいの」
その後、ブレンダは、かなり赤裸々な体験を語ったのです。
どのようにしてミコ様に抱かれたのかを……
「エステラ様、そこまでしてくれたの?」
「そうよ、おかげでミコ様に押し倒されたの、内心は涙が出るほど嬉しかった」
「征服され、自分はミコ様の物になったと思うと、その後の幸福感というか、安心感というか、女奴隷の幸せを感じたわ」
「その後は、自分でも信じられないほど狂ったわ、身体が要求するのよ」
話しはあちこち脱線しましたが、まずはさりげなく出会い、ミコ様とクローイの二人だけで座敷に座る。
クローイはお洒落を気にして、ショーツのラインが見えないようにノーパンで、その話題をするためにお洒落の話しを繰り広げる。
その後、クローイの騎馬警官時代の話しをし、警官ゆえにスポーツの話をし、なんとしても、ロデオの話しに持ってくる。
そしてカナダではロデオが盛んで、クローイの部屋には、ちょっとばかり細工された、ロデオマシンが置いてある。
そしてクローイは、ロングスカートのままロデオマシンにまたがる。
スカートは乱れ、お尻もちらちらと……
そしてクローイのスカートに染みがつき始める……
ここでクローイがミコ様にお願いを連呼する……
「ここが肝心よ、思い切り卑猥になるのよ、狂ったようにね、その為にはロデオマシンの鞍に股をすりつけるのよ、出来るわね」
「やってみせるわ、近頃下半身はいつも洪水、簡単よ!」
そしてやってきた日曜日、オディールの近くにある甘味処、『あずき茶屋』の十一時、ミコさんは五分前には店の前でウロウロしています。
一分前に、顔見知りの女がやってきたのを認識しました。
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