18話:俺の女神
「――ラヴクラフティ……ラヴクラフティ…………知らん!」
知らへんのかーい!
そりゃ~あたしは
でもさ~?
あたしってこう見えて、
どーして知らないの? なーんで知らないの?
まったくさ~? これだから、
「知らなくて当然だ」
「当然?」
「ああ――」
「
「――ラヴクラフティはまだ、俺だけの女神」
「あんただけ、の?」
「ああ、――だが、
「俺達、の? ふふっ――どうやって
「俺の存在が、その証明」
「ふっ、だから、どうやって証明するんだ、女神だと?」
「俺が信じる女が、女神でない
ええーっ!?
やっべ! やっぱ、
まぁ?
この
「ふふっ、いいねぇ~、悪くない。悪くないよ、あんた……個人的には俺、そー云うの、嫌いじゃ~ない」
「――では、紹介して
「気が早いな、あんた? 嫌いじゃぁない、ってのは俺個人の感想。仲間達を納得させるには、それなりの証明が必要だ。分かるだろ?」
「――どうすればいい?」
「そーだな~、魔法遣いの
「
「ふふっ、魔術師じゃ~ない、魔法遣い、だ」
魔術師と
魔術師と
異世界
例えば、魔術師の場合、
逆に魔道士の場合、国や地域、その世界において支配的な特定の魔術体系を
これとは別に、魔術は
この
以前、風雅が
風雅が魔術を否定する理由として、異世界毎に存在し得る
これは事実で、特定世界に結び付いた魔術や魔道は、別世界において
だから風雅は、世界に依存しない、つまり、風雅個人に
これは魔術や魔道というより、あたし達、神々の力に似ている。
まあ、
「――魔術師と魔法遣い……違いは?」
「ふふっ、いいねぇ~、その質問。
「
「……ふっ、面白い男だな、あんた? まぁ、いい。違い、だったな」
「そうだ。具体的に、なにが、違う?」
「魔術師は、
「――魔法、とは?」
「“
どちらにしても魔法遣いってのが魔王の配下ってのは分かった。だったら、倒すしかないよね!
あっ! そう云えば、あの名無しの魔族、魔法を使っていた!
もしかして――
――魔法遣いって、魔族の事じゃ……
「魔法遣いとは、魔族を指す
「
「
「ご
あたしが知りたい事を
「――で、その魔法遣いとやらはどこにいる?」
「どこにだっているさ」
「どういう意味だ?」
「魔法遣いは、
「
「ふふっ、そうだろ?」
分かってはいた。
当然、
魔王の
魔王側に視点を向ければ、
これは――
「
「ない!」
「――……」
「俺が興味あるのは、魔王に
「――ふふっ、あんた、
「云ったろ。俺だけの女神ラヴクラフティは
ええー!!
風雅って、そんなにあたしの事、買ってくれてたのぉ!
マジかっけ~、風雅!
やっぱ、
「ふふっ、
いいだろう――二週間、だ。二週間後、
「いいのか?」
「……なにがだ?」
「二週間なんて
「ふっ、悠長と云う程、長くもないぞ?」
「そうか? 二週間もあったら、魔王を
「!? ――ふっ、ふふっ、ふはっ、ふははははっ! いいねぇ~、いいよ、あんた! なら、一週間……いや、三日、だ! 三日後、此処に首を持って来い! そしたら俺があんたを証明してやんよ! 本物、だと」
「それでいい。ザッツ・オール!」
ちょ、ちょっ、ちょっとぉ~!?
風雅ってば、
なんでこの人、
な~んにも知らない土地で魔王の臣下一人を倒すのなんて二週間だって短いのに、三日って!
――あたし、知らないよぉ~……もぅ。
出会い系異世界、転生して4秒で勇者爆誕! 武論斗 @marianoel
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