5話:勇者、再び死す!
―――がちゃり。
信じらんない!?
こんな夢みたいな話があるの!
魔王の居城“
この勇者、やっぱ“当たり”だわ~♪
あたしってば、超ラッキー!
「……し、しゅ、すっ、すっっごーーい!!! 本当に
「――……ああ」
「これってさ?
「――だとしたら
「だが?」
「
「……へっ?
椅子?
あの圧倒的な
――それにしても……
一体、どうなってるわけ?
「ラヴ!」
「!? は、はい?」――な、なによ、急に。
「奴を、ドグラマグラを
「エッ? どうしたの?」
「可能性に
「え? えーっ!? 風雅と同じ権能って……
「だからこそ、
「……う、うん」
――パンパンパン!
なに?
風雅の
玉座に
「
変わった
なにか
圧倒的
「ラヴ!」
「は、はい!」
「これから俺は仕掛ける。つまりは、権能を使う。
「……う、うん」
「違和感、だ。俺と奴とを
「え、ええ……」
一体、なにを始める
あたし、アンタの権能って、1度ずつしか見てないんですけど。
女神の力を甘くみないでよね!あたしみたいな
でも、少しでも
―――
「――5分、だ。
――ふふふっ、ふははっ、ふははははーーっ!
ドグラマグラが
今の
間もなく、お前は、ぞっとする!
「イクぞ!
時を、――
――止める。
この
お前はどうだ、ドグラマグラ?
時止め――この権能を使った可能性が一番高い。
お前が俺を
ただ、それだけ――
――!?
なんだ?
動かない、だと?
いや、視線は、その目線はこちらを、俺を
だというのに、何故、動かない?
俺の集中力が切れ、時止めの効果を解除するであろうその
ならばっ!
「イクぞ!
!!!?――
――なにィ!
奴の、その視線が、俺を、俺の動きを、
違うッ!
俺がこの
他の権能を使ってはいないし、披露したのは
つまり――
――いかん!
もう、集中力が
クソッ!
―――
――あれ?
なんだろう、この違和感。
魔王になにかあった? いや、違う。違和感を感じるのは、風雅から。
風雅の顔から血の気が引いてる
あっ!?
魔王の顔から笑みが消えている。
「……なにかした、な。ならば、――」
玉座からゆるりと立ち上がるなり――
!?――
魔王の姿を見失う。
そんな、バカな!
あんなに
――一体、どこへ?
ドグゥンッ!
なにこれ?
――血。
その
風雅の腹を背後から
その腕の持ち主、風雅の後ろに立つは、魔王ドグラマグラ。
「
――う、ウソッ!?
こんな簡単に、
ウソ! うそ、だ! 嘘に決まってる!
あたしの!
あたしの
あたしの
「……ふっ、ふぅーーがぁぁぁあああッッッ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます