3話:S.O.D. 要求に応じて柔軟に
「よし、このまま魔王の城“
「ひぃ、ひぃ……ちょ、ちょっ、ちょっと待ってよ!」
「どうしたのだ?」
「のだ? じゃないわよ! 疲れちゃったの! 少し休ませてよ!」
「――5分、だ」
「? 5分? ごふん、ってなに?」
「……0、数えろ」
「えっ? なんて
「300、数えろ」
「なにそれ?」
「300数え切る
「すくなっ!!!」
朝、
あたしはアスリートじゃないっつーの! 女神じゃなかったら途中で絶対へばっちゃってるよ。
長時間走ってきた
それよりも――
【
世界の
――
「――そろそろ、行くか」
「ちょっとー! あたし、まだ200くらいしか数えてないんですけど! それに……」
「それに?」
「魔王ドグラマグラの事、なんにも知らないでしょ、風雅は!」
「――知らん」
「魔王の居城に行く前に、なにかしらの情報や
「――いらん」
「イラン?」
「必要ない」
ちょっ――
こいつ、なに云っちゃってるの!
魔王相手に
一体、何人の勇者が
「あのね? 魔王ドグラマグラは
「その勇者達の中に、俺はいない」
「……そりゃそーだけど。イキッてるだけじゃ奴を
風雅はポケットから
ぽうっと板
「? なにそれ?」
「
「?? 99?なに、この数字?」
「今迄、俺が勇者として
「!? ウソ、でしょ……」
勇者の召喚が必要な異世界と云えば、その世界には
そんな異世界を、99
もし、それが本当ならこいつ、
「……
「無論、だ。
「そんな
「“
「なに、その“高度の
「ああ、大丈夫。作戦名は<おれをだいじに>だ」
―――――
そう、それこそが――
――魔王の
本当にきてしまった――
「着いた、な」
「……着いちゃったよ。ありえないんですけどー!!」
「なにが、だ?」
こいつ、どうかしてる。
なんの苦労もなく、このナグルマンティ
「
「
「
「――
「当たり前でしょ!」
風雅は
「幸運に縋ったのではない。
「え?」
「
「……その例えの意味は全然分からないんだけど、
「そうだ。スキル“
「……そーいうの、最初に云っておいてよ」
云われてみれば、海峡は一直線に
ほんの少しは考えているみたい。
という事は――
「ラッキーに
「――ああ」
「なになに? 教えて!」
「――特に、ない」
「えっ?」
「特別、何か考えてはいない。
「云えば??」
「――
「!? …………っぇぇえええ゛ーーーッッッ!!!?」
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