ラノベあるある

 ラノベあるあるを早く言いたい♪


「此処って、何する部なんですか?」


 憐花さんは芝居じみた動きで部室の奥の窓際まで歩きながら話始めた。


「近々首都直下地震が想定されているじゃない?その未曾有の大災害から全校生徒を守るのがこの部の目的」


「それって学校がやることじゃ…?」


「もちろん学校サイドも対策はしている。でもここは学生の自主自立が校訓の学校。私達は受け身なお客様じゃないのよ!」


 ドラマ意外で動きながら話す人初めて見ました。


「怖っ!急に長台詞語り出したと思ったら生徒会長みたいな事を言い出した…」


「だって生徒会長だもの」


「ま…マジですか…コウクン?ちょっと色々な情報錯綜で頭が追いつかない…」


「校訓を知らないの?生徒手帳は、読まなかったの?」


「俺、ゲームも家電も取説読まない主義なので」


「生徒手帳は取説じゃないっ!!」


 綺麗にツッコまれたところで。


「ただいまー」


 引き戸から声が聞こえてきた。



 ああ…ラノベ主人公、変な部活に所属しがち…

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