命の価値という残酷な真実
ここに三人の人を集めよう
一人は内閣総理大臣
一人は有名な男性アイドル
最後の一人は僕だ
この三人の中で
一番
命に価値がある人は誰だろう
内閣総理大臣は
国の舵取りをして
ありとあらゆることに精通し
リーダーシップを発揮して
カメラの前で堂々と
立派な演説ができるだろう
有名なアイドルは
いい声で歌を歌い
人を魅了するステップで踊り
ありとあらゆる役を
それぞれのドラマで演じ分けるだろう
では
僕には何ができるかは
はっきり言って
何もできない
学問もスポーツも芸術も
何も出来ないんです
そんな僕に
生きている価値が
ありますか?
もし三人から
一人を口減らしで殺すなら
僕が真っ先に
殺される
絶対にだ
どんな人間でも
命の価値は同じだなんて
綺麗事を口走っても
それは自分には付加価値がある
もしくは
あの人よりは自分はマシだとか
そんなことを考えてるんだろう
首筋に
大衆の握っている
死神の鎌が
触れた時には
きっと肝が冷えるだろうね
楽しみにしていればいい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます