頼りきった倫理

正しいことと

間違ったことと

この二つが

一つに溶け合って

判然としない

まだら模様の

領域がある


あなたがそこに立って

何をもって正誤を判断する?

多数決か?

それとも誰かが定めた

決まりごとか?


一人じゃ

何が正しいのか

わからないのか?

誰かに決めてもらわなければ

わからないのか?


気づくと

自分の決断

自分の感覚

自分の立場さえ

他人任せじゃないか

何もかも手放して

ただ形だけの

人数合わせの

多数を構成する

そのうちの一人か


正しさは

あなたのうちにあるはずだ

誰が決めるでもなく

あなたの内側にある

その感情こそが

あなたなのだから

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