終わらない夢

苦しい

折に触れて

そんな感覚が

押し寄せてくる

ここで足を止めて

向い風から

逃れるように

横道に入りたい

そう思っても

体は自然と

前のめりになり

姿勢を低くして

向かい風に正面から

立ち向かっている


ここまで歩いてきた

そんなことは

実は何の意味も

ないのかもしれない

何も手にしていない

どこにもたどり着いていない

つまり

結果はゼロだ


それでもこの道を選んで

決して逃げたくないのは

苦しかろうと

辛かろうと

それが僕の選んだ

唯一の道だから


諦めることもできる

休むこともできる

でも

そうしたくないのは

ただの意地で

焦りで

強がりで

やっぱり

意味はないんだろう


それでもまだ

先へ進んでいる

小さい一歩でも

今は風に耐えるだけでも

まだ

膝を屈してはいない

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