水面

空が映っている

白い雲が

ゆっくりと

鏡の上を歩いて行った


そっと触れると

波が広がり

鏡は小さく震えて

雲も空も

ぐらりと揺れて

小さく振動を

繰り返した


触れることのできない景色

触れてしまうと

壊れていく景色

人が作り上げたわけではない

自然という芸術の

一枚の絵


誰かの心象風景として

広がる水面に浮かぶ

その誰かの心を

眺めていた


それはもしかしたら

神様の心の風景

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