百里を駆けろ

走りたい

体がグズグズになるまで

走り続けたい


誰かに笑われても

それでも走りたい

終わることのない

先の見えない闇の中へ

ひたすら走りたい


風はどこまでも走るのか

いつか風さえも

動きを止めて

わだかまるのか


夢の中で

風だけは止まることなく

どこまでも

地の果てまで

走り抜けていく


置いていかないでくれ

必死に走って

僕は風を追いかけた

手からすり抜けていく

風を


いつか

風に追いついた時

僕の体も

消え去っていたとしても

風を

追いかけたい

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