激しい鼓動の代替
耳元で激しく刻まれる低音に
どこか鼓動を重ねて聞いてしまう
体が震えて
音と同期していく
誰かの叫びが
僕の叫びに変わり
誰かの言葉が
僕の言葉に変わる
数え切れないほどの
ありとあらゆる音の連結は
まるで人間の数の
その全てを網羅するようで
どこかに僕そのものの
音が
言葉が
隠れているかもしれない
その音の連なりが
僕自身だとすれば
僕はなんてちっぽけなのかと
気付けるかもしれない
その気づきの先に
光があることを願って
きっと覚えるほど
その音を聴き続けるだろう
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