第3話 離ればなれに なった二人

昨年まで恋い焦がれていた『秀一』が

卒業と同時に東京の大学へ進学する事で、

恋子と秀一は 離ればなれになった。



恋子の想いが強くて、

最初は『遠距離恋愛』でも大丈夫!

と思っていた二人だったが、


秀一の新しいキャンパスライフが始まると、

二人の意識は かなりズレてきたんだと思う。



秀一に女友達が出来て、少しずつ連絡の回数が減ってった。



そんな時に出現したのが…

恋子にとっては一年先輩、

秀一の後輩にあたる修司だった。


彼は、かなりのプレイボーイだったんだと思う。


同級生だけでも4~5人の女子と噂があったし、

下級生にあたる2年生、1年生の女子とも噂があった。


今でも未確認な情報だが、どうやら社会人の女性とも付き合っていたらしいと。



あろう事か、そんな修司が・・恋子に手を出した。



修司にしてみれば、

『恋子は、あの秀一と付き合っていたんだから、

もはや経験済み☆』だと思ったんだろうね。



でも、実際には 恋子は初めてだったんだ。



修司は、ずっと恋子の事を見ていたから、

秀一と難しくなってる、と聞いた時は、

「 恋子は俺を拒めない。」と思ったんだろね。



でも…恋子は『秀一に対する純情』を守ろうとしてたようだ。



修司は…とにかく しつこかったみたい。

スキあれば理由を付けて恋子にボディタッチしてたらしい。



恋子も 秀一と上手く行かなくなって焦ってたんだと思う。

普通なら誰かに、そんな痴漢まがいの行為を報告してただろうし。



修司は そんな無防備な恋子を半ば強引に奪ったんだろうな。



ムチャクチャな話だよ。


恋子の その後の恋愛に大きく影響したと思うんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る