ロリっ娘まぞくの初陣

七海けい

第1話


 駆け出し冒険者が集う街──ユングブルク。

 その壁外に広がる、晴れやかな大草原にて。


「──ちゅーもく!」


 キマイラ族の亜人幼女マイは、従僕の青色スライムに跨がり、高々と、ミスリルソードと獅子面の盾(手製)を掲げてみせた。緩く曲がった山羊角と、つやつやの鱗に覆われた蛇の尾っぽが、彼女のトレードマークだ。


「何事ですか……?」


 ヌエ族の亜人幼女ツグミは、桃色スライムの上でうつ伏せに寝そべりながら、気の抜けた声で返事した。彼女は左前の和装を纏い、その上から、竜鱗の帷子を装着している。尻尾の蛇はマイとお揃いである。


「せっかくのお昼寝中でしたのに……」


 スフィンクス族の亜人幼女スーは、地面に伏臥したまま、背中の翼をぐぅっ、と伸ばして大あくびをした。トネリコ製のミニステッキ以下、彼女の装備品は、脇に控えた橙スライムが預かっている。


「みんな、お昼寝の時間はおしまいだぞ! まおう様のお遣いに行く時間だぞ!」


「そう言えば……」

「んん……」


 ツグミとスーはゆるりと立ち上がり、背中や腰、羽や尾っぽを伸ばしながら、各々の装備を調えた。ツグミはオリハルコン製の爪付き手甲を嵌め、スーはミニ・ステッキを手に取った。彼女達は従僕のスライムを凹ませて、その上に跨がった。


「ぜんそくぜんしん! 目標、ゆーしゃ!」


 マイは剣を振り下ろし、元気良く叫んだ。

 掛け声に合わせ、スライム達は騎行を開始した。突撃担当のマイを先頭に、中堅のツグミ、支援担当のスーが後続した。


「……ところでマイさん。わたし達が今回倒すのは、勇者ではありませんよ?」


 ツグミが言った。


「そうなのかっ!?」


 マイは仰天した様子で振り返った。


「当たり前ですわ。勇者と言えば、魔王様が全力を出してやっと勝てるかどうか……という相手。わたくし達のような駆け出し魔族がどうこうできる存在じゃありませんわ」


 スーがつらつらと答えた。


「ぇー。……じゃあ、マイ達は何を倒しに行くんだ?」

「ぼうけんしゃ、ですよ」


 ツグミが答えた。


「そいつは、ゆーしゃとは違うのか?」


 マイは頭を傾げた。


「勇者のザコが冒険者ですわ。……ほら、実物があっちにいるではありませんの。──」


 スーは、魔眼の力を発揮した。マイとツグミも、同じようにした。

 距離にして五百歩余りのところに、四人一組の冒険者を発見した。


「マイにも見えたぞ。……剣のおとこが一匹と、素手、魔法、神官のおんなが一匹ずつ」

「典型的な“はーれむパーティー”ですね」


 三人は(三匹のスライムは)移動を止めた。


「はーれむってなんだ?」


 マイはツグミに聞いた。


「冒険者の生態の一つです。おとこのまわりに、おんなが際限なく集まってできるかたまりのことです。気がつくとおんなの数が増えているので、注意が必要です」


「へー。ツグミは物知りだな!」

「これくらい、魔族の常識です」


「ツグミだけ誉められてズルイですわ! わたくしが見つけましたのに!」


 スーが翼をジタバタさせた。


「スーちゃんもお手柄だぞ。よく見つけたな」

「……そんなことよりマイさん。向こうは四匹で、わたし達は三人です。さすがに分が悪いので、他の目標を探した方が良いと思います」


「……なんでだ?」

「マイさんは算数できますか……?」


 ツグミは呆れ顔で言った。


「まったく……いちおう、相手は魔族殺しのプロですのよ? そりゃぁ、わたくし達はそんじょそこらの木っ端魔族とは違って、かなりの修行を積んだエリート魔族ですけど、油断は禁物ですわ」


 スーも困り眉で言った。


「ぇー。野ション中とか襲えば楽勝だぞ?」


「マイさんは地味にえげつないですね……」

「サイテーですわ……」


 ツグミとスーはドン引きした。


「サイテーはサイコーの褒め言葉だって、まおう様が言ってたぞ!」


 それはそうだけど。という風に、ツグミとスーは顔を見合わせた。


「……どうしますか?」

「ハーレムパーティーの主はことのほか幼女に甘いと聞きますし……ワンチャンやってみますの?」


「そんなむちゃくちゃな……わたしは、もう少し様子を見てからの方が良いと思います」

「まぁ、わたくしも今回はツグミに賛成ですわ。マイ。しばらくは尾行を続けますわよ」


「むうぅ……」


 マイはしぶしぶ剣を収めた。


 三人はターゲットから適当な距離を保ちながら追跡を続けた。


「ん……?」


 突然、マイが騎行を制止した。

 彼女は、魔眼のピントを調節した。


「どうかしましたか?」


 ツグミが聞いた。


「あいつら、誰かと“えんかうんと”したみたいだぞ?」


 ツグミとスーも、魔眼を展開した。


「確かに、四人とも武器を抜いて臨戦態勢ですね」

「相手は……、亜人の子供……? 女の子ですわ」


「ちっちゃいコを相手に四対一とは、卑怯なぼうけんしゃめ。……ツグミ。スー。助けに行くぞ!」


 マイはスライムの腹(どこだ?)を蹴ると、飛び跳ねるようなノリと勢いで駆けていった。


「ぁ、ちょっと……」

「ツグミは訓練通り、マイについて行くのです。わたくしが後ろから援護しますわ」


「……わかりました」


 ツグミはスライムから飛び下りると、地面を蹴ってマイを追った。


「まったくマイったら。……あれではまるで勇者のようですわ……」


 スーはぼやきつつ、詠唱の準備に入った。



*****



「──秘密アイテム、ミニ・マンドラコラ!」


 マイは腰ポシェットからミニ・マンドラコラを取り出すと、その口に咥えられたおしゃぶりを引っこ抜いた。すると、キェーっ! キェーっ! と、マンドラコラは鳴き叫んだ。


「おゃ……新手かな?」


 ハーレムパーティーの主が振り返って言った。彼は両腕と両脛、胸部を金属板で固め、研がれた長剣を携えた、絵に描いたような剣士だった。


「この音を聞いてもひるまないとは……ぬしら、できるな!」


 マイは干からびたミニ・マンドラコラを投げ捨てると、自慢のミスリルソードを抜いた。


「──『できるな!』じゃないですよ!」


 馳せ参じたツグミが、爪付き手甲を構えながら言った。


「ぁはは。いっかい言ってみたくてなー」


 マイはあっけらかんとした声で答えた。


「可愛い魔族のお嬢様達。たまたま散歩で通りかかっただけなら、今回は見逃してあげても良いよ?」


 ハーレムパーティーの主は言った。


「散歩じゃないぞ。私の名前はマイ! キマイラ族のマイだ! お前達ぼうけんしゃを懲らしめに来たんだぞ!」

「わたしはヌエ族のツグミです。あなた方にさしたる恨みはありませんが、そのお命、頂戴します!」


「そのセリフかっけーなツグミ! 毎晩こっそり練習してた甲斐があったな!」

「! み、見てたんですか!?」


「毎晩見てたぞ!」

「恥ずかしぃ……」


 冒険者パーティーは、ヤレヤレという風に微笑した。


「じゃあ、俺達も自己紹介をしよう。俺の名前はテルタロウ・シイナ。“異世界”より召喚された“勇者”だ」


「「ぇ?」」


 その瞬間、マイとツグミは凍りついた。


「余は女神セミラミス。主神カユストロス様より直々に勇者の守護を仰せつかった大女神であるぞ!」


「拙僧は占星術師のモレットと申します。野暮な勇者と高飛車な女神を召喚した張本人でございます」


「あたしは普通に人間だよ。名前はドルシラ。お父さんが帝国騎士団の団長で、お母さんが宮廷魔道士なんだ。本職は格闘家だけど、魔法も使えるよ」


 セミラミスはヤドリギ製の長杖を、モレットは魔石に飾られた強化ステッキを、ドルシラは魔力を帯びた鉄拳を構えていた。


「まさか、あなた方が“チート冒険者”だったなんて……」


 ツグミは奥歯を噛んだ。


「ちーとって何だ?」

「ズルイくらい強い人のことです。世界のパワーバランスを壊す、悪い人達です」


「へー。……じゃあ、まおう様と同じだな!」

「え?」


「だって、まおう様ってズルくらい強いぞ?」

「それは……」


「ちがうのか?」

「……ズルして良いのは、魔王様だけってことじゃないですか?」


「なるほどな! こないだ、マイが苦手な野菜をスライムにあげてたら、まおう様に叱られたぞ。でも、まおう様は嫌いなセロリをよけていたぞ!」

「魔王様ってセロリが嫌いなんですか?」


「そうだぞ。あと、シイタケも苦手だってサキュバスのメイドさんが言ってた」

「魔王様ってけっこう偏食家なんですね」


「こほん。……」テルタロウは咳払いをした。「もう一回言うけど、逃げてくれるなら追わないよ。俺達の討伐目標は君達じゃなくて、あの子だからね」


 テルタロウは親指で背後を指した。

 マイとツグミは、四人の後ろに亜人の幼女がいるのを見つけた。


「……」


 彼女は深紅の長髪と、黒竜の双角を持っていた。凜としながらも丸い顔立ちと、褐色の肌に猛禽の翼、ほっそりとした右腕に、獅子の左手……体の随所に、彼女は獣性を帯びていた。黄金色のサソリ尾と、銅細工の細い桂冠が静かに光っていた。


「一人の女の子に四人とか、ズルいぞ!」

「そうです。その子を解放してください」


「女の子は君達の方だろう? あの子は違う。……あの子は正真正銘の化け物で、懸賞首だ」


「なんだよ! マイ達だって化け物だぞ!」

「こうなったら、力でわからせてやります」


 ツグミは指笛を吹いた。


「仕方ないな……。セミラミスはターゲットを牽制。モレットは周辺を警戒。俺とドルシラで邪魔者を追っ払う。先制攻撃くらいは受けてあげようじゃないか」


 テルタロウは慣れた様子で指示を出した。


「──その油断、命取りですわっ!」

「きゃあ!?」


 セミラミスが悲鳴と同時に姿を消した。

 否、スーが仕掛けた“穴”に落ちたのだ。


「加速魔法と強化魔法で鍛えたスライムを土中に送り込み、モグラの要領で足場を崩す。ビビり屋のスーが使う得意技です」

「スーちゃんは反撃されない場所から一方的にいたぶるのが大好きなんだぞ!」


「ぃや、ちょっ、スライムがっ!」


 スーの橙スライムが、セミラミスの服を溶かしながら、彼女の肌に麻痺毒を擦り込んでいった。


「反撃されない? それは甘いですね。──っ」


 モレットは遠方に目を光らせると、草原に伏せたスーに魔法弾を撃ち込んだ。

 二秒後、丘の半分が爆炎によって吹き飛んだ。


「「スーッ!!!」」


 マイとツグミは叫んだ。


「そこか……」


 モレットは足下にも、ミニチュア版の魔法弾を叩き込んだ。えぐれた地面から、桃色のゲルのカケラが見えた。それは、ツグミのスライムだった。


「わたしのスライムを……よくもっ!」

「スーちゃんのかたき!」


「ターゲットの牽制はモレットに交代。セミラミスは放置。ドルシラは“ニンジャ”の相手、俺がもう片方をやる」

「「了解」」


「せいやぁ!」


 マイはテルタロウに斬り掛かった。

 テルタロウは、片手で相手をした。


「使い手が女の子でも、ミスリルソードだとやっぱり強いね」

「マイの家は魔王城の斜向かいなんだぞ! すごいんだぞ!」


「へぇ。──ッ!」

「ふにゅっ!」


 テルタロウの垂直斬りを、マイはおでこの寸前で受け止めた。スライムに衝撃を吸わせ、できる限りの力を振り絞り、テルタロウの重い刀身に絶え続けた。


「……やるね」

「まだ……!」


「でも、……」

「うぐぐ……」


 テルタロウは段々と力を込め、マイの重心を押し下げていった。

 やがて、重みに耐えきれなくなったマイのスライムが破裂した。


「てっ!」


 マイは尻餅をついた。


「勝負ありだね」

「はふっ!」


 マイは自分の剣の腹で額を撃ち、そのまま気を失った。


「ドルシラ。そっちはどうだ?」


「凄いよこの子。意外とできる」

「このっ!」


 ツグミは体格差を逆手に取って、ドルシラの下半身、それも、特に足下に狙いを定め、集中攻撃を仕掛けていた。足払い、下段蹴り、朽ち木倒しを繰り出しつつ、首元に飛びつく隙を探していた。


「まぁでも、所詮はお子様かな」

「ッ!」


 ツグミは挑発に乗り、跳び蹴りを放った。

 ツグミの大ぶりな一撃は、完全に外れた。

 お返しに、背後を取ったドルシラの踵蹴りを喰らった。


 ツグミは身を反らして宙を舞い、放物線を描いて地面に転がった。


「さてと、……? ──っ!!」


 ドルシラが息を吸ったタイミングで、猛然と、何者かが彼女の顔面に突っ込んできた。それは屈強な足を絡めて彼女の気道を締め上げると、目にも留まらぬ速さで体を回し、彼女の意識を刈り取った。


「何……?」


 テルタロウはモレットの方を見た。彼女は矢だるま……否、多量の“羽”が刺さった状態で斃れていた。

 他に、セミラミスが落ちた穴からは煌々と火柱が上がっていた。


「──“ニセ”ゆうしゃ」

「……ッ」


 霞んだような幼女の声が、勇者テルタロウの耳元をくすぐった。


「ニセゆうしゃ。……ホンモノの聖剣をわたして」

「ちっ……」


 テルタロウは長剣を捨てた。


「まおう陛下はとても寛大。お前らパチモンごときの命は取らない。どこか遠くに転移してから、蘇生魔法でも使えばいい……」

「そりゃどうも。──っぐ!」


 テルタロウは、背中にサソリの毒針を打ち込まれた。


「教会に行かないと解毒不可能。急いだ方がいい……」


 テルタロウは青ざめた顔で転移魔法を唱えると、三人ぶんの骸と共に姿を消した。


 その様子を、ツグミはぼうっと見ていた。


「……あなたは……何者なんですか……?」

「……、」


 赤毛の幼女は、迷うように口を動かした。


「…………?」


 答えを聞く前に、ツグミの意識は落ちた。


*****



 魔王城。玉間にて。


「──まおう陛下。ただいま帰りました」

「……ムシュフシュよ。首尾は如何か?」


「はぃ。この通り」


 赤毛黒角の有翼亜人幼女──ムシュフシュ──は、サソリ尾を上機嫌に揺らしながら、聖剣を差し出した。


「……」

「……陛下?」


 ムシュフシュはくりっとした瞳で魔王を見上げた。

 玉座に腰掛けた魔王は、躊躇いながら口を開いた。


「……鞘は、どうした」

「……ぁ」


 ムシュフシュの尾が止まった。


「忘れたな」

「はぃ……」


 残念そうなムシュフシュの顔を、魔王はしばらくの間愛でていた。

 魔王は魔鳥を飛ばし、ずっと、彼女達の様子を見守っていたのだ。


「まぁ汝も子供だ。忘れ物の一つや二つくらい、しても当然だろう」

「……今から、取りに行ってきます」


「よせ。剣身さえあればこちらのものだ。これで、ニンゲン共の本格的な侵攻を100年は遅らせることができる。……メイド長!」

「──お呼びですか? 魔王陛下」


「ムシュフシュの位階を、CからBに引き上げよ」

「御意」


「ムシュフシュ。此度の活躍、真に大儀であった。下がるが良い」

「…………ぁの、まおう陛下。……」


「何だ?」

「……肩もみ10分で、金貨1枚はどうですか?」


 ムシュフシュは目を逸らすと、上半身や翼を落ち着かない様子で揺らしながら、指先を合わせながら言った。


「お小遣いが欲しいのか?」

「……少し、高いアイテムを使ってしまったので」


「あまり甘やかすと娘夫婦がうるさいのだが……。メイド長、如何しようか」

「魔王たる者、御孫様の財布も務まらずにどうして威厳が保てましょうか?」


「なるほど然り……。良かろう。10分で金貨一枚だぞ。それと、ママとパパには絶対に内緒だからな」

「はぃ」


「……時にメイド長。あの三馬鹿の位階も、無位からFに上げておいてやれ」

「宜しいのですか?」


「あの気難しい孫が、尻尾を揺らして帰ってきたのだぞ?」

「……御意」



*****



「──こら! 起きるのです!」

「……ぅんん……ぁと五年……」


 マイは、真っ黒焦げのスーに叩き起こされた。


「なんだ……スーも死んじゃったのか?」

「だったらわざわざ起こしませんわっ!」


 スーはマイに馬乗りになると、その柔らかい頬をクニクニとつねった。


「たぃたい……」

「もう日が暮れますわ。夜を越す準備をしないと……」


「スーさん。スライムのカケラは全部回収しましたよ」


 ツグミが、豆粒大のスライムをたくさん引き連れながら戻って来た。


「また初めからくっつけ直さないとダメですわね……」

「それが楽しいんだぞ!」


 マイは上体を起こした。


「そんな呑気なことを言っている場合ではありませんわ! スライムに預けてあったテントも木っ端微塵ですし、徒歩で最寄りのダンジョンまで行くなんて考えられませんわ!」

「ぁー……」


 さすがのマイも少し落ち込んだ。

 そして、ぐぅ。とお腹が鳴った。


「……ぁと、こんなものが置いてありましたよ」


 ツグミは、小瓶三本と置き手紙を抱えていた。


「それは何ですの?」

「何か書いてあるぞ」


 マイは手紙を手に取った。


「ぇーと……


『はいけぃ だれかさまへ。


 しょうじき あしでまとい だったけど、 たすけにきてくれて ありがとぅ。


 おれいに ニンゲンに へんしんできるくすりを おいておきます。


 それをつかって ユングブルクのやどで あったかいべっどでねてください』


 ……だって! あいつ良いやつだな!」


「親切な子ですね。いつか、ちゃんとお礼しないとです」

「でも、わたくし達はあの子の名前も知りませんのよ?」

「手紙にも名前は書いてないぞ?」


「わたし達の魔族ライフは始まったばかりです。また、どこかで会えますよ」

「それもそうですわね。今日は早いとこ、ニンゲンの宿に泊まりますわよ!」

「だな!」


 三人は贈り物の小瓶を取り、カチャンっと乾杯した。




──後に、彼女達は“魔界四天王”として、その名を人間界に轟かす存在となる。

  しかし、それはまだまだ先のお話である。

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